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キャリアから格安スマホへ替える理由
キャリアのスマホユーザーが格安スマホ(格安SIM)へ移行する最も大きな理由は「月々の高額なスマホ料金を下げたい」からだと思うんです。
かくいう管理人の卍斎も同じ理由でしたのでとてもわかります。
現実問題として卍斎の場合は、キャリアからMVNOのmineoにMNP移転して、月額料金が大体6,500円ぐらいは削減できました。
卍斎の2016年11月のmineoの明細をご覧下さい。↓
1ヶ月のスマホの請求額が1,791円!?
1ヶ月にデータ3GBを使ってなおかつ音声通話も使えてこの価格です。(音声通話の発信はほとんど使っていません)
1年間にすると78,000円ですから大きいですよね。海外旅行の1回も行けてしまうぐらいの金額です。
mineoのサービス内容については以下のまとめ記事をお読み下さい。
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しかし、格安スマホも使いようによってはキャリアと料金が変わらなかったり、逆に高くなったりするケースがあるので、そのあたりは注意が必要です。
そもそも「格安SIM、格安スマホってそもそも何なの?」などの基本的な情報を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
[clink url=”https://www.simfree-life.jp/%e6%a0%bc%e5%ae%89sim%e3%81%a8%e3%81%af%ef%bc%9f%e6%a0%bc%e5%ae%89%e3%82%b9%e3%83%9e%e3%83%9b%e3%81%a8%e3%81%af%ef%bc%9f%e4%bb%8a%e3%81%95%e3%82%89%e8%81%9e%e3%81%91%e3%81%aa%e3%81%84%e5%9f%ba/”]
格安スマホに変えた約3割のユーザーが料金が安くなっていない!?
2015年の5月にリサーチ会社のMMD研究所が、格安スマホを利用中の1250名を対象にした調査レポート「2015年5月格安スマホ利用者の満足度調査」を読んでいて、卍斎的にすごく気になる質問がありましたので少し引用させて頂きます。
「あなたは格安スマホを利用するようになってから月額料金に変化はありましたか?」という質問に対する回答がこちら↓
- 安くなった41.8%
- やや安くなった26.1%
- 変わらない22.2%
- やや高くなった5.5%
- 高くなった1.8%
格安スマホを使っているうちの約30%の方が、月額料金が変わらない~高くなったと回答しています。
料金を安くするために格安スマホに変えたのにどうしてこのようなことが起こるのでしょうか!?
キャリアと格安スマホの月額基本料金の比較
キャリアの通話料金プランには、毎月の無料通話分や「誰でも割」「カケホーダイ」などの通話定額サービスが提供されています。
例えばドコモのカケホーダイライトの場合は、パケットパックへの加入が必須ですので、大体このような感じ↓になります。
※カケホーダイライト:1回5分までの通話が無料(回数制限なし)
- 例:ドコモのカケホーダイライト+データMパックプラン
- カケホーダイライトプラン:1,836円
- SPモード:324円
データMパック(5GB):5,400円 - プラス端末料金
- 合計:月額7,560円+月額端末料金
キャリアでは端末料金を合計すれば月額8,000円〜9,000円近い金額になってしまいます。
次に、ドコモ回線のMVNO業者の「BIGLOBE」のアローズM02スマホセットを仮に購入したとして、一般的なデータ通信3GBが使えるプランに加入すると以下のような感じになります。
※富士通 Allows M02:国内メーカー製でおサイフケータイが使えるオススメのSIMフリースマホです。
- 例:BIGLOBE LTEのスマホセット(富士通 Allows M02 SIMフリーモデル)
- 端末料金:月額1,490円×24回(35,760円)
- エントリープラン(通話+データ3GB):月額1,728円
- 合計:月額3,218円
このように一般的なプラン同士で比較すると、BIGLOBE LTEの方が圧倒的に安いことがわかります。
ただし、これは格安スマホで通話を一切しなければの話です。
格安スマホの通話料金はあまり安くないという現実
格安SIMの通常の音声通話では30秒20円、電話アプリを経由した通話で30秒10円という料金設定が一般的で、30秒20円で月に200分、1日に6.6分通話した場合、標準的なプランの「音声通話+データ3GBプラン」の基本料金を1,700円と計算しても、通話料金と合算で月額料金が10,000円近くなってしまいます。
例えば、先ほどのBIGLOBEの格安スマホのプランで、月に300分の通話(1日あたり10分)をした場合の料金シミュレーションしてみましょう。
※BIGLOBEでんわアプリを使用して、「通話パック60」に加入して通話した場合。
- 例:BIGLOBE LTEのスマホセット(富士通 Allows M02 SIMフリーモデル)
- 端末料金:月額1,490円×24回(35,760円)
- エントリープラン(通話+データ3GB):月額1,728円
- 通話パック60(月に60分の通話):月額648円
- BIGLOBEでんわ通話料(60分以降~)30秒10円:5,184円
- 合計:月額7,560円
月額3,218円+月300分の通話料金5,184円=7,560円
格安スマホで1日あたり10分通話をする人は、キャリアよりも月額料金が高くなります。
キャリアに比べて格安SIMの通話料金は、話し放題プランが無い分、通話を多くする人にとっては割高になる可能性があるということがわかります。
また、月に60分以内の通話で間に合う人の場合、BIGLOBE+通話パック60の組み合わせで最も割安に使用することが可能です。
- 例:BIGLOBE LTEのスマホセット(富士通 Allows M02 SIMフリーモデル)
- 端末料金:月額1,490円×24回(35,760円)
- エントリープラン(通話+データ3GB):月額1,728円
- 通話パック60(月に60分の通話):月額648円
- 合計:月額3,866円
参考:BIGLOBE・LTE
さて、それでは格安スマホで通話料金を安くするためにはどのようなアプローチを取れば良いのでしょうか?
大きく分けて3つの対策がありますので順番に解説していきます。
- IP電話・通話アプリ・メッセンジャーアプリで無料通話をする方法
- 「かけ放題」オプションに加入する
- 「通話パック」オプションに加入する
格安スマホユーザーはIP電話、通話・メッセンジャーアプリの無料通話を駆使しよう
キャリアと比較して通話料金の面で劣っている格安スマホですが、諦めることはありません。
音質は通常の音声通話と比較してイマイチですが、以下のアプリを活用すれば音声通話を無料で使うことが可能です。
ただし、自分と通話相手の両方に同じアプリをインストールしている必要があります。
OCNの通話アプリ「050 plus」同士で通話無料&パケット消費ゼロを実現
「OCNモバイルONE」の格安SIMサービスを展開するNTTは、2015年の7月末から「カウントフリー機能」の提供を始めました。
カウントフリー機能とは、「050 plus」「マイポケット」「OCNモバイルONE アプリ」で利用したデータ通信パケットは、「OCN モバイル ONE」のプラン容量から除外するというものです。
「OCNモバイルONE」に加入した家族や友人、恋人同士で「050 plus」で通話すると通話料金も無料な上に、パケットを消費しないのでまさに話し放題です。
その分、データ通信量の少ないプランで済むので、実質の値下げと言っても良いでしょう。こういう選び方も選択肢の1つとしてはありでしょう。
カウントフリーの注意点としては発信側、受信側ともに「050 plus」アプリを利用していることが条件なので、誰と通話した場合でも通話料金を安くしたいという人は「OCNでんわ5分かけ放題オプション」の方をオススメいたします。
参考:050 Plus(NTT公式)
LINEモバイル LINEフリープランをフル活用
LINEが2016年の9月に格安SIM事業に参入し、LINEモバイルを立ち上げました。
乱立する格安SIM事業者の似たり寄ったりのサービス内容とは一線を画すLINEモバイルの注目のサービスに「LINEフリープラン」があります。
LINEフリープランとは
LINEフリープランは文字通りLINE利用時のデータ通信量がゼロになるサービスです。
月額500円で1GBのデータ通信が利用できるのですが、LINEの音声通話、タイムライン、トーク、画像、動画の送受信の際にかかるデータ通信がカウントされずに消費がゼロとなります。
仮に1GBのデータ通信を使いきった状態になっても、LINE利用時は速度制限を受けずに快適に利用することができるので、LINEのヘビーユーザーにとっては魅力のあるサービスと言えるのではないでしょうか。
- LINEフリープラン月額料金
- データ1GB プラン:月額500円
- SMS付き:+120円/月
- 音声通話+SMS付き:+700円/月(MNP可能)
参考:LINEフリープラン(LINEモバイル)
LINEモバイルのサービス内容、料金プラン、キャンペーンなどについての詳しい情報はこちらにまとめています。
[clink url=”https://www.simfree-life.jp/linemobile/”]
格安スマホユーザーは「かけ放題・通話定額」の加入を検討しよう
キャリアと比較してデータ通信料金の安さばかりが注目されがちな「格安SIM」ですが、デメリットとしてこれまで「通話定額サービス」が無かったため「通話料金が高い」ということが指摘されていました。
しかし、ここ最近でMVNO各社が相次いで「音声通話定額サービス」を展開してきており、格安SIMの「音声通話が高い」という弱点も過去のものになりつつあります。
5分未満のかけ放題サービスを提供している格安SIM
電話回線交換方式(発信者番号はそのままで音質も良好)で5分未満のかけ放題のサービスを提供しているのは「UQモバイル」「DTI SIM」「楽天モバイル」「OCNモバイルONE」「FREETEL」「IIJmio」「BIGLOBE」「エックスモバイル(もしもシークス)」「DMMモバイル」の8社で、料金は以下の通りです。
- UQモバイル「おしゃべりプラン」:月額1,980円~(税別)
- DTI「電話かけ放題」:月額780円(税別)
- DTI「電話定額プラン3GB(5分かけ放題付き)」:6ヶ月間/月額1,480円(税別)
- FREETELでんわ 1分かけ放題:月額399円(税別)
- FREETELでんわ 5分かけ放題:月額840円(税別)
- IIJmio誰とでも3分/家族と10分かけ放題:月額600円(税別)
- IIJmio誰とでも5分/家族と30分かけ放題:月額830円(税別)
- 楽天でんわ 5分かけ放題オプション:月額850円(税別)
- OCNでんわ 10分かけ放題オプション(OCNモバイルONE):月額850円(税別)
- BIGLOBEでんわ 3分かけ放題オプション(BIGLOBE):月額650円(税別)
- nuro mobile5分かけ放題オプション:月額800円(税別)
- もしもシークス かけたい放題ライト:月額850円(税別)
- DMMモバイル5分かけ放題:月額850円(税別)
10分以上のかけ放題サービスを提供している格安SIM
正確にはワイモバイルは格安SIMサービスではありませんが、キャリアよりも安い料金体系を取っているので紹介しておきます。
とにかく毎月かなりの通話を使うという人にはこれらのプランは加入の検討の余地があります。
- OCNでんわ 10分かけ放題オプション(OCNモバイルONE):月額850円(税別)
- Y!mobile(ワイモバイル)スマホプランS/M/L【1回10分までの通話が月300回まで無料】
- U-mobile SUPER【1回10分までの通話が月300回まで無料】
- もしもシークス かけたい放題フル【通話無制限】
- ロケモバプレミアムS/M/Lプラン【1回10分までの通話が月300回まで無料】
- TONEモバイル IP電話かけ放題【1回10分までの通話が回数無制限で使える】
IP電話、その他のかけ放題サービ格安SIMを提供している格安SIM
- NifMoでんわ(月額1,300円)
- イオンモバイル 050かけ放題(月額1,500円のオプション)
- DTI SIM「電話定額プラン 3GB」(月額1,480円のオプション)
- Y!mobile(ワイモバイル)スーパーだれとでも定額(月額1,000円~1,500円のオプション)
NifMoとイオンモバイル、DTI SIM、ワイモバイルは月定額のIP電話のかけ放題サービス(オプションを含む)を提供しています。
IP電話のデメリットとしては緊急通報番号にかけられないことと、通信状況によって音質が変わったり通話が途切れたりすることがありますが、この部分には目をつぶれる人は検討の余地があるでしょう。
Y!mobile(ワイモバイル)スーパーだれとでも定額
ワイモバイルはMVNOではなくキャリアのサブブランドですが掲載しておきます。
スーパーだれとでも定額はスマホプランS/M/L、ケータイプランに付けられるオプションサービスになっており、月額1,000円プラスしてオプションに加入することで他社も含めたすべてのスマートフォンやケータイ、固定電話への国内通話が無料で利用できるようになります。
- スマホプランS/M/L:スーパーだれとでも定額オプション(月額1,000円)
- ケータイプラン:スーパーだれとでも定額オプション(月額1,500円)
さらにケータイプラン(スマホ以外の機種で加入できるプラン)であればパケットが使い放題となります。
スーパーだれとでも定額の注意事項について
- 「着信転送サービス」における転送先への通話は、加入中の料金プランに応じた通話料がかかります。
- 国際ローミング、海外への通話、留守番電話センターへの通話料ややナビダイヤル(0570)、テレドーム(0180)、番号案内(104)などは無料通話の対象外。
- 「スーパーだれとでも定額」と「だれとでも定額」は併用不可。
- 「パス専用プラン」でも利用可能。
- ワイモバイルのPHS対応スマートフォン(DIGNO DUAL 2、AQUOS PHONE es/ef)の場合、PHS回線・3G回線どちらも通話無料の対象。
- ワイモバイルが、不正な長時間通話と判断した際、通話を切断する場合があります。
- ワイモバイルが指定する特定の電話番号への通話は、無料通話対象外となり、加入中の料金プランに応じた通話料が発生します。また、通話を目的としない利用を続けていた場合は、本オプションを解除するなどの対応を行うことがあります。詳しくはこちら
NifMoでんわオプションをつけた時の料金シミュレーション
- 例:NifMoのスマホセット(ASUS Zenfone3 SIMフリーモデル)
- 端末料金:月額1,701円×24回(40,824円)
- エントリープラン(通話+データ3GB):月額1,728円
- NifMoでんわ(かけ放題):月額1,404円
- 合計:月額4,833円(税込み)
- 参考:NifMo
このようにIP電話のかけ放題でもOKであれば、毎月3GBのデータ通信ができて端末料金込で月額4,833円、端末がすでにある場合は月額3,132円とキャリアよりも大幅にスマホ料金を抑えることが可能です。
また、以下の記事でMVNO各社の「通話定額サービス」をまとめて比較してみましたので参考にしてみて下さい。
[clink url=”https://www.simfree-life.jp/%e6%a0%bc%e5%ae%89sim%e3%81%ae%e9%80%9a%e8%a9%b1%e5%ae%9a%e9%a1%8d%e3%81%ae%e3%81%8a%e3%81%99%e3%81%99%e3%82%81%e3%81%af%ef%bc%9fmvno13%e7%a4%be%e5%be%b9%e5%ba%95%e6%af%94%e8%bc%83/”]
まとめ
格安スマホは基本的にはあまり通話しない人に向いていますが、上の記事でも紹介したているMVNO各社のかけ放題の「通話定額サービス」を利用することで、通話も使いながら格安スマホで月の携帯料金を賢く下げることが可能です。
格安スマホを使っていて、月額料金がキャリアの時よりも逆に高くなってしまったという人は、ほぼ間違いなく通常の音声通話を使い過ぎなので「かけ放題サービス」「通話定額サービス」の加入を検討しましょう。
通話も使いながら格安SIM、格安スマホで通信料金を安くするコツをまとめると
- 短時間だが毎日電話をかける:通話パックおよび5分未満のかけ放題サービスから選ぶ
- 毎日長時間通話をする:10分以上のかけ放題サービスから選ぶ
こういう結論に落ち着きそうです。
これらの「話し放題」「通話定額サービス」を積極的に活用してスマホ料金を節約して行きたいですね。
SIMフリースマホ、格安SIMのまとめ
2017年に入り、各社がSIMフリースマホを次々に投入した結果、その数はおよそ30機種以上にまで増えています。
色々と迷いたくない方、厳選したオススメ8機種のみを知りたい方は以下の記事をお読み下さい。
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現在発売されている格安スマホ・SIMフリースマホのまとめについては以下の記事をご覧ください。
[clink url=”https://www.simfree-life.jp/%e3%80%902016%e5%b9%b4%e7%89%88%e3%80%91%e5%a4%96%e3%81%95%e3%81%aa%e3%81%84sim%e3%83%95%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%83%9e%e3%83%9b%e3%81%a8%e3%81%af%ef%bc%9f/”]
主な格安SIM22社のサービス比較・まとめについては以下の記事をご覧ください。
[clink url=”https://www.simfree-life.jp/%e6%a0%bc%e5%ae%89sim22%e7%a4%be%e3%81%ae%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%b3%e4%be%a1%e6%a0%bc%e5%be%b9%e5%ba%95%e6%af%94%e8%bc%83%ef%bc%81%e3%81%82%e3%81%aa%e3%81%9f%e3%81%ab%e5%90%88%e3%81%a3%e3%81%9f/”]