目次
- 1 Xperia X Performance タッチ&トライ アンバサダーミーティング大阪
- 2 「Xperiaで、もっと。」Androidスマートフォン3年連続国内シェアナンバー1
- 3 Xperia X Performanceの3つの特徴
- 4 Xperia X Performance 本体デザインについて(メカ設計 安住氏による解説)
- 5 Xperia X Performance スペックについて(井上氏による解説)
- 6 Xperia X Performance カメラ機能について(松本氏による解説)
- 7 Xperia X Performance ディスプレイ画質について(内田氏による解説)
- 8 Xperia X Performanceオーディオ機能について(立石氏による解説)
- 9 さらに楽しくなったMovieCreator(白石氏による解説)
- 10 まとめ
Xperia X Performance タッチ&トライ アンバサダーミーティング大阪
6月1日、大阪の梅田スカイビルでソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社が開催した「Xperia X Performanceタッチ&トライ アンバサダーミーティング」に参加してきました。
開始早々、サプライズゲストとしてXperia Z5のCMにも出演されているフォトグラファーの東真子さんが登場されました。
Xperiaの公式サイトに掲載されているフォトギャラリー用に撮影した写真の話が主なところだったのですが、そこではやはりXperiaのカメラ性能の良さに言及されていました。
それらの写真はレタッチなし、つまり純粋にXperiaZ5のみで撮影したものとの事でしたがプロが使うカメラで撮影されたものと遜色のない、美しい写真に仕上がっていました。更にこれらの写真がほとんどおまかせオート機能で撮影されたものというから驚きです。
その後もCMでの決め台詞「だから私は、Xperia」をポーズと共に披露してくださるなど、サービス精神満点の東さんでした。
「Xperiaで、もっと。」Androidスマートフォン3年連続国内シェアナンバー1
そして改めてソニーの開発者陣によるプレゼンが開始されました。
まずは大山氏からソニーのXperiaの実際のユーザーが登場するムービー「Xperia File」と共にAndroidスマートフォン3年連続国内シェアナンバー1というXperiaの実績を振り返りながら、「だから私は、Xperia。」に込められたユーザーのこだわりを具現化するというコンセプトの発展形として新たなコピー「Xperiaで、もっと。」とイメージムービーが披露されました。
そしていよいよ今回のメイン、最新機種「Xperia X Performance」の話に。
まずは商品企画の増山氏からXperia X Performanceのシリーズ名「X」の由来とデザインについての話がありました。
ソニーの技術を結集したZシリーズが登場してから3年が経過し、スマートフォンが人々の生活に深く浸透した事を受けて「人々の生活に寄り添うスマートフォン」をコンセプトに「ユーザーがより使いやすい」スマートフォンをテーマにXperia X Performanceは開発されました。
そうしたスマートフォンを通じたユーザーの様々な体験が「クロス」する瞬間にXperiaの「X」を重ねXシリーズとして名づけられています。
Xperia X Performanceの3つの特徴
Xperia X Performanceの大きな特徴は
- 生まれ変わった新しいデザイン
- 先進のカメラ性能
- 進化した使いやすさ(基本性能、スピード、バッテリー)
の3点となっています。
デザインはXシリーズのコンセプトである「人々の生活に寄り添うスマートフォン」に則って、「Unified Design」と題された「統一感、一体感」を強く意識したデザインとなっています。
具体的にはそれぞれの辺や角に丸みを帯びたラウンド形状で統一されたした「Unified forum」、ホワイト、グラファイトブラックという定番の白と黒に加えてライムゴールド、ローズゴールドという明るくファッショナブルな色が追加された「Unified color」、本体の形や色に合わせて壁紙などをデザインした「Unified UI」となっています。
Unified color、つまり色に関しては背面のアルミの加工の仕方を本体カラーによって変えていたり、タッチセンサーの仕組みを変える事でディスプレイのガラスへの着色を実現していたりと技術的にもソニーの並々ならぬこだわりを感じました。
Xperia X Performance 本体デザインについて(メカ設計 安住氏による解説)
続いてメカ設計の安住氏による機構部分のプレゼンがスタート。
Xperia X Performanceの特徴であるアルミの背面パネルについての技術的な説明がありました。
コンマ0.数ミリのわずかな差にもこだわって開発された背面の「ヘアライン加工」と「サンドブラスト加工」、アンテナの特性を確保する為にLDS(レーザーダイレクトストラクチャリング)という新しい技術を使ったこと、また全体が丸みを帯びたラウンドデザインについて、滑らかな曲面を実現するために特殊な技術を使って絞り加工を行っていることなど、アルミの本体とデザイン性を両立するための苦心が伺えました。
Xperia X Performance スペックについて(井上氏による解説)
続いてシステム設計の井上氏によるスペックに関するプレゼン。
Xperia X Performanceで向上した4つのポイント
- CPU
- スタミナ
- 発熱
- 防水USB
についてのものです。
まずCPUはクアルコム社製の最新の「Snapdragon 820」を採用し、起動、使用時のレスポンスなど全体的なスピードが向上しています。
Xperia Z5と比較してCPU性能が約2倍、GPU性能が約1.4倍を実現していて、通信スピードは1.5倍、通話の音質もVoLTE HD+に対応する事でFM放送と同等レベルに向上しているなど、アプリも含めあらゆる点で動作が「ヌルヌル」「サクサク」いわゆる「ヌルサク」にスペックアップをしています。
バッテリーのスタミナについてはCPUの消費電力がZ5に比べて35%~40%低下、更にCPUのチューニングを行い負荷を各コアに分散させることで全体の消費電力を少なくしています。
そしてXperia X Performanceでは、バッテリーの劣化防止策としてQnovo社と共同開発した「充電の最適化技術」を世界ではじめて採用。
これまでは常に一定の電流で充電していたのに対し、Xperia X Performanceでは常にバッテリーの状態をモニタリングしてその都度最適な電流を流すことで従来機種よりも2倍のバッテリー寿命を実現しています。
これはユーザーの生活パターンを学習し、フル充電からの過充電の時間を少なくする形で劣化を防いでいるそうです。
Xperia X Performanceの発熱対策については本体内部のグラファイトシート追加、背面メタルによる放熱性能の向上などでZ5比較で30%熱耐性が向上しています。
防水USBはZ4から導入されていますが、Xperia X Performanceでは機器検出が最適化されたことによりメニューを操作することなく機器の接続が可能となっています。
Xperia X Performance カメラ機能について(松本氏による解説)
続いてカメラ機能を松本氏より。
Xperia X Performanceのカメラについて「技術の進化」「使い勝手の向上」の2点をメインに話がありました。
技術の進化についてのポイントは
- 高速起動
- 先読みオートフォーカス
- 新開発フロントカメラ
の3点でカメラの起動が従来機に比べて大幅に向上しています。
従来では起動から黒い画面が1秒ほどあって撮影可能、という感じでしたがXperia X Performanceのカメラは起動後黒くなるのは一瞬で、すぐに撮影が可能になっています。
またメニューの「クイック起動」モードをONにすることで、スリープモードからのカメラ起動・撮影もスピードアップしています。
さらにカメラからアルバム画面への切り替えも高速になっているなど、全体的なレスポンスの向上が図られています。
先読みオートフォーカス機能はXperiaZ5から最速0.03秒のオートフォーカスを実現しているのですが、従来の「距離情報マップ」に加え「信頼度情報マップ」を組み合わせ「高信頼度距離情報マップ」を作成することで移動している被写体とに対して精度の高い予測を可能にし、より高速にオートフォーカスがかけられるようになっています。
それに加えてシャッターラグを改善し、フォーカスした被写体に対してより高速に撮影する事で改善したオートフォーカス性能を更に活かすよう改良が加えられています。
この機能は特にカメラに向かってきたり遠ざかったりする被写体に威力を発揮し、それぞれバッチリピントがあった写真が撮影されていました。
フロントカメラについてはイメージセンサーの面積がこれまでより2.6倍に拡大し13メガピクセルに解像度が向上、また6枚構成のF2.0のレンズが採用されたことでより明るく、高い解像度での撮影が可能になっています。
暗所でのノイズも一旦解像度を下げた状態のものを重ね合わせた状態から超解像技術で元の解像度に戻す、という手法によってノイズの低減と高解像度の両立を実現しており、最高感度はISO6400とかなりの高感度になっています。
使い勝手の進化についてはUIのレスポンスの向上に加え、カメラが起動した状態で画面をスワイプすることでフロントとバックのカメラの切り替えができることやフロントカメラに目線ガイドが表示されるなど、かゆい所に手が届くような形で使い勝手が向上されていました。
松本氏はデジタル一眼レフカメラαシリーズの開発にも携わっているということで、一眼レフのノウハウに加えユーザー目線に沿ったインターフェースの改善という両輪がXperia X Performanceのカメラ性能を支えているのだと感じました。
Xperia X Performance ディスプレイ画質について(内田氏による解説)
ディスプレイ画質については内田氏が解説。
Xperia X PerformanceのディスプレイはソニーのTVブランドであるブラビアなどと同じ色域、コントラスト、精細感という設計指標に基づいて設計されています。
色域は新開発のカラーフィルタとLEDを組み合わせる事で全体的な発色、特に緑の発色が向上しているということでした。
更にブラビアのチューニングエンジンを移植する事でブラビアと同等の画質を実現しています。
コントラストについては、正面に加えて斜めから見た時のコントラストの向上、映像を自動認識してコントラストをチューニングするなどの方策がとられています。
精細感はZシリーズにも搭載されていたX-Realityの精度が更に向上しており、解像度の低い映像が自動で補完され高画質で見る事が出来ます。
Xperia X Performanceオーディオ機能について(立石氏による解説)
続いてオーディオは立石氏。
Xperia X Performanceでは動画撮影や録音に関して大きく分けて4つのポイント
- 16bit処理 -> 24bit処理への拡大
- 左右対称なマイク音孔デザイン
- ノイズリダクション技術
- バイノーラルレコーディングの改善
で音質の改善を図っています。
16bit処理->24bit処理への拡大は簡単に言うと音のキメ細やかさが向上し、録音した音の再現性がより高まっているというものです。
左右対称なマイク音孔デザインは左右どちらかに寄っている事が多いマイクを端末の中心に、更に天面と底面の2箇所置く事により動画撮影時、通話時のマイク性能とデザインの両立を図っています。
またマイク穴から内部のマイク部品までの距離も揃えて設計しており、2つのマイクの音質の差を無くしています。
ノイズリダクション技術はソニーのビデオカメラ、ハンディカムの技術を応用し、スマートフォン内部で発生するノイズをより高い精度で除去する事が可能になっています。
バイノーラルレコーディングはイヤホンに搭載されたマイクを使用することで臨場感のある音を録音できる機能で従来機種にも採用されていましたが、Xperia X Performanceではチューニングの見直しで従来機よりもよりダイナミックかつきれいに聞こえるように設計されているとの事でした。
さらに楽しくなったMovieCreator(白石氏による解説)
またXperiaZ5より搭載されている「MovieCreatorアプリ」についても開発の白石氏からアナウンスがありました。
「MovieCreator」はXperiaで撮影した動画や写真を自動でハイライト編集してくれるというアプリケーションで、新バージョンでは編集機能の強化に加えFacebookとの連携が強化され、Facebookイベントにアップロードされている写真や動画を使ったFacebookイベントムービーが作成できるようになっています。
開発者のプレゼンはここまでで、その後実機に触れることができるタッチ&トライイベントに移りました。
実際のデモ機に加え、分解部品の展示、動画撮影やMovieCreatorのデモンストレーションなどでより深くXperia X Performanceについて知る事ができました。
「近江牛ハンバーグ御膳」「中華折詰御膳」などの豪華なお弁当が用意されており、おいしくいただけて、楽しい時を過ごす事ができました。
まとめ
Xperia Z5からXperia X Performanceへの正統な進化を実感することができ、その魅力がよく伝わってくるミーティングでした。
Xperiaの開発者の性能へのこだわりと、デザイン性を両立するための様々な工夫が集約された結果がユーザーに「私もXperiaを使ってみたい」と思わせ、Androidスマートフォン3年連続国内シェアナンバー1という実績に繋がったのだと思います。
私が今回のミーティングで最も注目したポイントは「バッテリー周りの進化」です。
Xperia X Performanceでは、バッテリーの状態をモニタリングしており、充電のタイミングにおいて最適な電流を流すことで従来機種よりも2倍のバッテリー寿命を実現しています。
スマートフォンを使っていく上で最も不満を感じるポイントの1つが「バッテリーの持ちや劣化が早いこと」であることは間違いなく、たとえ最新機種に替えたとしても半年も経過すればバッテリーに劣化を感じるようになります。
そして、現在はスマートフォンの性能の進化は「成熟期」に入ってきており、新機種が出るまでのサイクルが長くなっている時期でのこの「バッテリー面での大幅な進化」は目の付け所が流石と大変感銘を受けました。
ユーザーのライフスタイルに密着し、長く使っていくにつれ満足度がどんどん高まるような魅力あるスマートフォンに仕上がっているのではないでしょうか。
私も今回のアンバサダーミーティングに参加して「Xperia X Performance」が早速欲しくなってしまいました。
日本のスマートフォンを引っ張るソニーのXperiaシリーズ、最新機種Xperia X Performanceを含めこれからの展開に今後も大注目です!
- 参考:ソニーモバイル
- 参考:Xperiaアンバサダーサロン
- 参考:Xperia X Performance SO-04H(docomo)
- 参考:Xperia X Performance SOV33(au)
- 参考:Xperia X Performance(SoftBank)
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