日本国内でSIMフリースマホをリリースしている数少ないメーカーの中の一つが富士通です。
富士通の代表的なスマホarrowsシリーズは海外製に搭載されることの少ない防水・防塵・ワンセグ・おサイフケータイなどの日本向けの機能を備え、「日本製」の安心感を求める人を中心に人気を博してきました。
そして今回、新機種のarrows M04が発表されました。
今作は基本スペックはarrows M03を引き継ぎながらも、堅牢性を向上させた頑丈モデルとなっています。
この記事ではarrows M04について性能、機能、価格やarrows M03との比較など気になるところをまとめてみました。
端末選びの参考にしていただければ幸いです。
目次
FUJITSU arrows M04のスペック
機種名 | FUJITSU arrows M04 |
---|---|
ボディカラー | ブラック、ホワイト、ゴールド、 グリーン、デニムブルー |
サイズ(H×W×D) | 約144×71×8.0mm |
重量 | 148g |
OS | Android 7.1 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 410 1.2GHz 4コア |
メモリ/ストレージ | RAM 2GB/ROM 16GB |
外部メモリ | microSDXC(最大256GB) |
ディスプレイ | 5.0インチ IPS液晶 |
解像度 | 1280 x 720ピクセル |
カメラ | アウトカメラ:1,310万画素 インカメラ:500万画素 |
バッテリー | 2,580mAh |
SIMスロット | nanoSIM |
通信 | FDD-LTE:Band1/3/8/19/26 3G(W-CDMA):1/5/6/8/19 GSM:850/900/1,800/1,900MHz |
DSDS (2回線同時待ち受け) | × |
Wi-Fi / テザリング | IEEE 802.11 a/b/g/n |
GPS | ○ |
Bluetooth | Bluetooth 4.1 |
加速度センサー | ○ |
近接センサー | ○ |
指紋認証センサー | × |
ジャイロスコープ | 不明 |
おサイフケータイ | ○ |
防水/防塵 | 〇/〇 |
ワンセグ/フルセグ | ○/× |
NFC | ○ |
希望小売価格 | 31,800円(税抜) |
まずSOCはQualcommのSnapdragon410。1.2GHzの4コアCPUです。
前機種のarrows M03と同じもので、性能的には型落ち感が否めませんがブラウジングやLINEなどの軽い操作であれば問題ないでしょう。
RAMは2GBBで、アプリを複数同時に起動した状態で使うのは厳しい容量です。
ストレージも16GBと少なめなので、使っている内にいっぱいになる可能性が高くmicroSDで増設する必要があるでしょう。
ディスプレイやバッテリーもM03から変わらずで、現在の平均的な性能からすると少し下回ります。
以上、arrows M04は全体的にはエントリークラスの性能なので、スペックだけを見ると価格は割高に感じられます。
しかしarrows M04には防水などの独自仕様があるので、これらの機能を総合して評価する必要があるでしょう。
FUJITSU arrows M04のカメラ、防水性能などの機能面について
arrows M04のカメラは背面が1310万画素、前面は500万画素でM03と同じ性能です。
性能的にはエントリークラスとして見ればそこそこ、ミドルクラスとして見れば物足りないといったところです。
カメラセンサーはM03と同じようですが、カメラソフトがバージョンアップしているためカメラ機能全体では若干向上しています。
カメラ以外のセンサー類では指紋認証センサーはありませんが、ジャイロスコープはスペック表などには明記されていませんがM03で搭載されたいたため今回もありそうです。
おサイフケータイとワンセグ、NFC、防水・防塵機能も対応しています。
防水機能に関してはハンドソープで丸洗いできるのがアピールポイントで、お風呂などの水回りでも安心して使えます。
またMIL規格という米国防総省の制定する防水・防塵・対衝撃性能などのテストがあるのですが、前作のM03では14項目の合格だったのがM04では23項目と9項目増加しています。
これまでの日本向け仕様に加え、更に堅牢さに磨きがかかったのがarrows M04と言えるでしょう。
FUJITSU arrows M04とM03を比較
arrows M04と前機種のarrows M03はスペックなど多くの部分が共通になっています。
以下の比較表をご覧ください。
機種名 | FUJITSU arrows M04 | FUJITSU arrows M03 |
---|---|---|
ボディカラー | ブラック、ホワイト、ゴールド、 グリーン、デニムブルー | ブラック、ホワイト、ピンク、 グリーン、シャンパンゴールド |
サイズ(H×W×D) | 約144×71×8.0mm | 約144×72×7.8mm |
重量 | 148g | 141g |
OS | Android 7.1 | Android 6.0 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 410 1.2GHz 4コア | Qualcomm Snapdragon 410 1.2GHz 4コア |
メモリ/ストレージ | RAM 2GB/ROM 16GB | RAM 2GB/ROM 16GB |
外部メモリ | microSDXC(最大256GB) | microSDXC(最大200GB) |
ディスプレイ | 5.0インチ IPS液晶 | 5.0インチ IPS液晶 |
解像度 | 1280 x 720ピクセル | 1280 x 720ピクセル |
カメラ | アウトカメラ:1,310万画素 インカメラ:500万画素 | アウトカメラ:1,310万画素 インカメラ:500万画素 |
バッテリー | 2,580mAh | 2,580mAh |
SIMスロット | nanoSIM | nanoSIM |
通信 | FDD-LTE:Band1/3/8/19/26 3G(W-CDMA):1/5/6/8/19 GSM:850/900/1,800/1,900MHz | FDD-LTE:Band1/3/8/19/26 3G(W-CDMA):1/5/6/8/19 GSM:850/900/1,800/1,900MHz |
DSDS (2回線同時待ち受け) | × | × |
Wi-Fi / テザリング | IEEE 802.11 a/b/g/n | IEEE 802.11 a/b/g/n |
GPS | ○ | ○ |
Bluetooth | Bluetooth 4.1 | Bluetooth 4.1 |
加速度センサー | ○ | ○ |
近接センサー | ○ | ○ |
指紋認証センサー | × | × |
ジャイロスコープ | 不明 | ○ |
おサイフケータイ | ○ | ○ |
防水/防塵 | 〇/〇 | 〇/〇 |
ワンセグ/フルセグ | ○/× | ○/× |
NFC | ○ | ○ |
希望小売価格 | 31,800円(税抜) | 31,800円(税抜) |
こうして見ると、デザインの変更で本体サイズと重量にわずかな違いがあるものの、それ以外はほとんど同じです。
Androidバージョンや前述のカメラソフトなどソフトウェアの更新はありますが、その差もそれほど大きいものではありません。
そういった意味では、現在M03を使っている人が買い替える必要はあまりないと言えるでしょう。
逆に海外製のスマホを使っている人は、M04の防水やおサイフケータイなどの機能、頑丈さに魅力を感じるのであればそれが購入のきっかけになるでしょう。
FUJITSU arrows M04のメリット・デメリット
FUJITSU arrows M04のメリットは以下の通りです。
- 防水・防塵・耐衝撃性能
- ワンセグ・NFC・おサイフケータイ対応
- ドコモ/au/ソフトバンクの周波数に対応
まず日本製スマホの代名詞とも言える高い防水・防塵性能で、M04ではハンドソープで洗うことも可能になりました。
更に耐衝撃性や曲げにもより強くなったので、手からよくスマホを落としてしまう人でも安心して使えます。
また海外製スマホではあまり対応していないワンセグやNFC、おサイフケータイにも対応しているので、これらの機能を求めている人には大きなメリットです。
対応周波数はauの3G帯以外の3大キャリアの周波数に対応し、au VoLTEにも対応しているので格安SIMを選ばない運用が可能です。
FUJITSU arrows M04のデメリットは以下の通りです。
- 価格からするとスペックが低い
arrows M04の価格は3万円ほどで、M03からほぼ据え置きのスペックからすると割高に感じてしまいます。
前機種のM03の時点で既に型落ちに近い性能だったので、今となっては更に厳しい印象です。
3万円出せば今の海外製スマホではM04よりもかなりいい性能の機種が買えてしまうので、スペックを重視する人はあまり魅力を感じないでしょう。
FUJITSU arrows M04の価格と発売日
FUJITSU arrows M04の発売日は7月18日、価格は格安SIMによって異なりますが概ね31,000~3,2000円弱といったところです。
前述の通り性能のみを見ると割高なので、防水やワンセグ、おサイフケータイなどの機能にどれだけの価値を見出せるかでこの端末の評価も変わるでしょう。
取り扱いは家電量販店やMVNOでも13社が取り扱い予定なので、国内の主要な格安SIMのほとんどで取り扱われるでしょう。
発売後、BIGLOBEなど多くの格安SIMで取り扱いを開始しました。
BIGLOBEでは当サイト限定のキャッシュバックキャンペーンも実施中ですので、購入を検討中の人はこちらもご覧ください。
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FUJITSU arrows M04のまとめ
前作のarrows M03はいろいろスペックアップしていたので、M02を使っている人の買い替え需要も十分ありました。
arrows M04は性能面ではほぼ据え置きのため、M03からの買い替えというよりは初めてSIMフリースマホを購入するような人に向けた一台と言えるでしょう。
それほど性能は高くなくてもいいので日常生活での破損や水没などの不安を取り除きたい、という人ややっぱり日本製が安心!という人におススメの一台です。
arrows M04は以下のMVNOで取り扱い中です。
- 取り扱い1:楽天モバイル
- 取り扱い2:mineo
- 取り扱い3:BIGLOBE
- 取り扱い4:IIJmio
- 取り扱い5:NifMo
- 取り扱い6:DMM mobile
- 取り扱い7:イオンモバイル
- 取り扱い8:LINEモバイル
2017年に入り、各社がSIMフリースマホを次々に投入した結果、その数はおよそ30機種以上にまで増えています。
色々と迷いたくない方、厳選したオススメ8機種のみを知りたい方は以下の記事をお読み下さい。
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現在発売されている格安スマホ・SIMフリースマホのまとめについては以下の記事をご覧ください。
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主な格安SIM22社のサービス比較・まとめについては以下の記事をご覧ください。
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