富士通のスマホ、arrowsシリーズはキャリアやSIMフリー版も含め、これまで多くの端末を世に送りだしてきました。
UQモバイルの2017年秋モデルであるarrows M04 PREMIUMは、通常のarrows M04のメモリを2GBから3GBに、ストレージを16GBから32GBへと増強したスペックアップモデルです。
またarrowsシリーズの売りである泡で本体を洗える防水性や米国国防総省の調達基準をクリアした堅牢性、おサイフケータイやワンセグの機能面も兼ね備えた「安心できるスマホ」です。
そのarrows M04 PREMIUMを今回UQモバイルさんからお借りできたので、実際にテストや動作確認をしてみた結果をまとめます。
皆様のスマホ選びの参考にしていただければ幸いです。
目次
arrows M04 PREMIUMの開封と内容物確認
arrows M04 PREMIUMは同時期に発売したAQUOS senseとは対称的に角が立ってエッジの効いたデザインで、通常版のM04にはないレッドカラーも相まってインパクトはバッチリです。
スマホには珍しくストラップホールがあるのですが、arrows M04 PRMIUMは堅牢性の高さが売りのため、ケースなしで使うことを想定しているのでしょう。
他機種では電源キーよりも上に配置されている事が多い音量キーが下にあるのもちょっと新鮮だったり、全体的に他社の機種と比べても個性が際立つデザインとなっています。
arrows M04 PREMIUMのデフォルトアプリなど
arrows M04 PREMIUMのプリインストールアプリはgoogle関連などの基本的なものに加え、おサイフケータイアプリ、arrowsシリーズの情報が見られる@F(アットエフ)、歩数を計測してメールで知らせてくれる歩数お知らせメール、同じく歩数計測機能などで健康管理をサポートするMy Tracker for walk、加えてUQあんしんフィルターなどのUQモバイル関連アプリが入っています。
何をするものかわからないアプリが大量に入っているということはなく、ストレージ容量も32GBあるので、プリインストールアプリを整理しなくとも問題はないでしょう。
arrows M04 PREMIUMのベンチマーク結果とデレステの動作を確認!
arrows M04 PREMIUMのSoCはSnapdragon410を搭載しています。
このSoCは前機種のarrows M03/M02と同じSoCで、エントリークラスの性能です。
主に2年前の製品に搭載されているSoCなので性能面で大きな期待はできませんが、まずはベンチマークテストで実力を測ってみたいと思います。
ベンチマークスコアは36284。
エントリーとミドルの中間くらいの性能のSnapdragon430を搭載したAQUOS senseのスコアが56644、ミドルクラスのSnapdragon625搭載の無印ZenFone3が76073なので、ほぼ予想通りのスコアです。
やはり3D性能を表すGPUのスコアが特に差が大きく、逆に3Dグラフィックを重視しなければそれほどの問題はないとも言えます。
Snapdragon430搭載のAQUOS senseのスコア
次におなじみのデレステで3D関連の動作をチェックしてみます。
デレステを起動してみると、デフォルトが3D軽量に設定されていましたので3D軽量と標準でいくつかの曲をプレイしてみました。
その結果3D標準、3D軽量とも変化が大きい場面ではフレームレートが低下し、カクつきがありました。
SoCからすれば当然ではありますが、arrows M04 PREMIUMは3D表現は得意ではないという評価になりました。
しかしメモリが3GBあるので、3Dグラフィックを使わないLINEなどのアプリは軽快に動作するでしょう。
arrows M04 PREMIUMのバッテリーの持ちをチェック!
次にバッテリーの持ちをチェックしてみます。
arrows M04 PREMIUMのバッテリー容量は2,580mAhで、他社の同価格帯のものと比べると平均もしくはやや下の容量です。
バッテリー容量が100%の状態からYoutube動画を1時間再生してみた結果がこちら。
残量は93%で7%の減り。
バッテリー容量が大きい(2700mAh)のAQUOS senseで計測した時は11%の減りで残量89%だったことを考えると、120mAh程度の差は体感ではほぼ感じないでしょう。
Youtubeを連続再生しても10時間程度使えることを考えると、ゲームなどバッテリー消費が激しいアプリを数時間連続でプレイするのでなければ1日の外出は問題なく使えるバッテリー容量です。
arrows M04 PREMIUMのカメラ映りをチェック!
arrows M04 PREMIUMのカメラ性能は背面1310万画素、前面500万画素で、現在のスマホでは標準的な性能です。
今回もうめきたガーデンでカメラの試し撮りをしてみました。(※写真はクリックで拡大)
撮影していてわかったのが、レンズが広角なこと。
同時にカメラテストしていたAQUOS senseと画素数は同じなのですが、明らかにarrows M04 PRMIUMの方が広く撮れていました。
カメラ機能は一静止画、連射、動画、パノラマ、QRコードの5つで、スタンダードな構成です。
カメラ機能はHUAWEI nova2のように多機能ではありませんが、普通に写真を撮影する分には十分です。
カメラが広角ぎみで広く撮影できる反面接写には少し弱めと一長一短なので、arrows M04 PREMIUMの個性を把握して活用しましょう。
arrows M04 PREMIUMのその他の機能について
arrows M04 PREMIUMのまだ触れていない機能をこちらでは紹介します。
まず指紋認証センサーはありませんがワンセグがついています。
またホーム画面が一般的なAndorid端末に近いNX!ホーム、初心者向きのかんたんセット、両者の中間のような構成のNX!ホームシンプルの3種類から選べます。
かんたんセットは主要な機能を司るボタンが大きく配置されているので初心者やお年寄りなどにもわかりやすく、ガラケーを使っていた人が移行するのにも良さそうです。
また防水、防塵機能をはじめとした「頑丈さ」もarrowsシリーズの売りの1つです。
このarrows M04 PREMIUMも防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP6X)機能に加え、米国国防総省の調達基準であるMIL規格に準拠した落下、衝撃、浸漬、振動、高温動作、低温動作など23項目の試験に合格しています。
防水機能も高く、本体を泡で洗う事ができ端末を清潔に保てるので、小さな子供がいる環境で使うのにも適しています。
日常の使用はもちろんのこと、万が一の時にも安心な強さを持っているのがarrowsシリーズの特徴と言えるでしょう。
arrows M04 PREMIUMの割引を適用した後の価格
arrows M04 PREMIUMの販売価格は36,396円です。
しかしUQモバイルは主要プランであるぴったりプランもしくはおしゃべりプランを契約してこの端末を購入すると「マンスリー割」が2年間受けられます。
このマンスリー割をarrows M04 PREMUMの料金と相殺すると、プランSでは初月のみ648円、残り23回は540円で合計13,068円、プランM以上の場合は支払うのは初月の108円のみで残りの分割代は全て相殺されます。
通常版のarrows M04が2018年2月現在では28000円ほどで販売されていることを考えると、スペックがアップした上でこの価格というのは十分魅力的です。
特に欲しい機種はないけど日本のメーカーだし、安いからとりあえずこれで‥という選択も十分あるのではないでしょうか。
arrows M04 PREMIUMのレビューまとめ
以上、arrows M04 PREMIUMについてレビューしてみました。
性能はエントリーモデルですが、スペックに比してストレージとメモリが大きめのため、3D性能を求めなければ十分使えます。
機能面では防水、防塵機能、ワンセグ、おサイフケータイという日本製スマホに求められる機能は装備していて、特に落下や水没などが心配という人に向いています。
かんたんセットは初心者にもやさしく割引後の価格もかなりお手頃なので、端末にあんしんを求める人はこのarows M04 PREMIUMを検討してみてはいかがでしょうか。
arrows M04 PREMIUMはUQモバイルにて取り扱い中です。
- 取り扱い:UQモバイル
- 公式サイト:arrows M04 PREMIUM(FMWORLD)