中国の通信機器メーカーHUAWEIの代表的なスマホシリーズ、Pシリーズの新作発表会が行われ、HUAWEI P10、P10 Plus、P10 liteの3機種の発売がアナウンスされました。
その中のHUAWEI P10とP10 Plusはデュアルカメラに加えて高い性能を持つフラッグシップモデルにふさわしいスマホとなっています。
この記事ではスペックが近いHUAWEI P10とP10 Plusの2機種について性能、機能、価格など気になるところをまとめてみました。
端末選びの参考にしていただければ幸いです。
なおP10 liteについては以下の記事にまとめています。
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目次
HUAWEI P10/P10 Plusのスペック
HUAWEI P10/P10 Plusのスペックは以下の通りです。
機種名 | HUAWEI P10 | HUAWEI P10 Plus |
---|---|---|
ボディカラー | ダズリングブルー、プレステージゴールド、 ミスティックシルバー、グラファイトブラック | グリーナリー、ダズリングゴールド |
サイズ(H×W×D) | 約145.35×69.3×6.98mm | 約153.5×74.2×6.98mm |
重量 | 145g | 165g |
OS | Android 7.0 | Android 7.0 |
CPU | Huawei Kirin 960 2.4GHz+1.8GHz 8コア | Huawei Kirin 960 2.4GHz+1.8GHz 8コア |
メモリ/ストレージ | RAM 4GB/ROM 64GB | RAM 4GB/ROM 64GB |
外部メモリ | microSDXC(最大256GB) | microSDXC(最大256GB) |
ディスプレイ | 約5.1インチ IPS液晶 | 約5.5インチ IPS液晶 |
解像度 | 1920 x 1080ピクセル | 2560 x 1440ピクセル |
カメラ | アウトカメラ:1200万画素+2000万画素 インカメラ:800万画素 | アウトカメラ:1200万画素+2000万画素 インカメラ:800万画素 |
バッテリー | 3,200mAh | 3,750mAh |
SIMスロット | nanoSIM x 2 | nanoSIM x 2 |
通信※ | FDD-LTE:Band1/2/3/4/5/7/8/9/12/ 17/19/20/25/26/28/29 TD-LTE:Band38/39/40/41 3G(W-CDMA):1/2/4/5/6/8/19 GSM:850/900/1,800/1,900MHz | FDD-LTE:Band1/2/3/4/5/7/8/9/12/ 17/19/20/25/26/28/29 TD-LTE:Band38/39/40/41 3G(W-CDMA):1/2/4/5/6/8/19 GSM:850/900/1,800/1,900MHz |
Wi-Fi / テザリング | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac |
GPS | ○ | ○ |
Bluetooth | Bluetooth 4.1 | Bluetooth 4.1 |
加速度センサー | ○ | ○ |
近接センサー | ○ | ○ |
指紋認証センサー | ○ | ○ |
ジャイロスコープ | ○ | ○ |
おサイフケータイ | × | × |
防水/防塵 | ×/× | ×/× |
ワンセグ/フルセグ | ×/× | ×/× |
NFC | ○ | ○ |
希望小売価格 | 65,800円(税抜) | 72,800円(税抜) |
まずP10とP10 Plusの共通仕様を見ていきます。
SoCはHUAWEI内製のKirin 960。2.4GHzと1.8GHzのコアが4つづつの8コアSoCです。
同社のMate9にも搭載されており、ベンチマークスコアではSnapdragon821には及ばないものの、それに近いスコアを出しています。
Snapdragon821はZenfone3 DeluxeやZenfone ARに搭載されていることから、スマートフォン全体でも最高クラスとまではいかないものの、かなり上位の性能があると言ってよさそうです。
ただKirinの搭載しているグラフィックチップ(GPU)はSnapdragonよりも性能が落ちるので、3D性能を求められるゲームなどの用途では同等に見ない方がいいでしょう。
メモリは4GB、ストレージは64GBでハイエンド向けとしては平均的ですが普段使う上では十分な容量です。
P10とP10 Plusの差としてはまずディスプレイサイズが異なり、P10は5.1インチの1920×1080ですがP10 Plusは5.5インチの2560×1440です。
次にバッテリー容量でP10は3,200mAh、P10 Plusは3,750mAhと550mAh増えており、それに伴ってか重量も20gほどP10 Plusの方が重くなっています。
どちらも一日トータルの使用時間が数時間程度であれば問題ない容量ですが、P10とP10 Plusの間でははっきりと実感するほどの差はないでしょう。
スペックはどちらもハイエンドなので、ディスプレイサイズと解像度をどのくらい重視するかで評価は変わってくるでしょう。
HUAWEI P10/P10 Plusのカメラ性能など機能面について
HUAWEI P10/P10 Plusのカメラは過去の製品と同様有名カメラメーカーのライカ(LEICA)と共同開発したカメラの最新版を使用しており、背面が1200万画素と2000万画素のデュアルカメラ、前面は800万画素です。
1200万画素のカメラがカラー、2000万画素のカメラはモノクロとなっていて、二つのデータを合わせる事でディティールに優れた写真を撮影することが可能です。
光学式手ブレ補正、2つのカメラを使ったハイブリッドズームも搭載しており、デジタル絞りによるボケ味のある写真も撮影が可能です。
その他のセンサー類では指紋認証センサー、NFC、ジャイロセンサーを搭載していてポケモンGOのAR機能も使えます。
周波数はauの3G帯以外のドコモ/au/ソフトバンクに対応していますが、auVoLTEに対応していないのでau系の格安SIMは使えません。
SIMスロットは2つあり、3GとLTEのDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)にも対応しています。
また防塵、防水、おサイフケータイにも非対応です。
HUAWEI P10/P10 PlusとP10/P10 Plusの比較
同時発表されたP10/P10 PlusとP10 liteの差を見てみます。
まずは以下の比較表をごらんください。
機種名 | HUAWEI P10 lite | HUAWEI P10 | HUAWEI P10 Plus |
---|---|---|---|
ボディカラー | サファイアブルー、パールホワイト、 ミッドナイトブラック、プラチナゴールド、 サクラピンク | ダズリングブルー、プレステージゴールド、 ミスティックシルバー、グラファイトブラック | グリーナリー、ダズリングゴールド |
サイズ(H×W×D) | 約146.5×72×7.2mm | 約145.35×69.3×6.98mm | 約153.5×74.2×6.98mm |
重量 | 146g | 145g | 165g |
OS | Android 7.0 | Android 7.0 | Android 7.0 |
CPU | Huawei Kirin 658 2.1GHz+1.7GHz 8コア | Huawei Kirin 960 2.4GHz+1.8GHz 8コア | Huawei Kirin 960 2.4GHz+1.8GHz 8コア |
メモリ/ストレージ | RAM 3GB/ROM 32GB | RAM 4GB/ROM 64GB | RAM 4GB/ROM 64GB |
外部メモリ | microSDXC(最大128GB) | microSDXC(最大256GB) | microSDXC(最大256GB) |
ディスプレイ | 約5.2インチ IPS液晶 | 約5.1インチ IPS液晶 | 約5.5インチ IPS液晶 |
解像度 | 1920 x 1080ピクセル | 1920 x 1080ピクセル | 2560 x 1440ピクセル |
カメラ | アウトカメラ:1200万画素 インカメラ:800万画素 | アウトカメラ:1200万画素+2000万画素 インカメラ:800万画素 | アウトカメラ:1200万画素+2000万画素 インカメラ:800万画素 |
バッテリー | 3,000mAh | 3,200mAh | 3,750mAh |
SIMスロット | nanoSIM x 2 | nanoSIM x 2 | nanoSIM x 2 |
通信※ | FDD-LTE:Band1/3/5/8/18/19/26 TD-LTE:41 3G(W-CDMA):1/5/6/8/19 GSM:850/900/1,800/1,900MHz | FDD-LTE:Band1/2/3/4/5/7/8/9/12/ 17/19/20/25/26/28/29 TD-LTE:Band38/39/40/41 3G(W-CDMA):1/2/4/5/6/8/19 GSM:850/900/1,800/1,900MHz | FDD-LTE:Band1/2/3/4/5/7/8/9/12/ 17/19/20/25/26/28/29 TD-LTE:Band38/39/40/41 3G(W-CDMA):1/2/4/5/6/8/19 GSM:850/900/1,800/1,900MHz |
Wi-Fi / テザリング | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac |
GPS | ○ | ○ | ○ |
Bluetooth | Bluetooth 4.1 | Bluetooth 4.1 | Bluetooth 4.1 |
加速度センサー | ○ | ○ | ○ |
近接センサー | ○ | ○ | ○ |
指紋認証センサー | ○ | ○ | ○ |
ジャイロスコープ | ○ | ○ | ○ |
おサイフケータイ | × | × | × |
防水/防塵 | ×/× | ×/× | ×/× |
ワンセグ/フルセグ | ×/× | ×/× | ×/× |
NFC | × | ○ | ○ |
希望小売価格 | 29,980円(税抜) | 65,800円(税抜) | 72,800円(税抜) |
P10とP10Plusは前述しましたがディスプレイサイズと解像度、バッテリー容量以外はほぼ同じで、P10 liteはカメラ、SoC、メモリ、ストレージ容量などが異なっています。
指紋認証センサーもP10/P10 Plusは前面、P10 liteは背面についています。
au VoLTEへの対応も異なり、P10 liteはソフトウェアアップデートで対応予定ですがP10/P10 Plusは対応予定がありません。
価格はP10/P10 PlusはP10 liteの倍以上です。
フラッグシップモデルとミドルレンジの差と言ってしまえばそれまでですが、P10/P10 Plusは高性能、高機能で価格も高いのに対してP10 liteはそれほどの高機能を求めていない人に向けた端末と言えるでしょう。
HUAWEI P10/P10 Plusのメリット・デメリット
HUAWEI P10/P10 Plusのメリットは以下の通りです。
- ハイエンドクラスの性能
- ライカ共同開発のデュアルカメラ
- DSDS対応
フラッグシップモデルにあたるP10とP10 Plusはハイエンドの性能を持っています。
グラフィック性能が若干弱い事を除けば、コストに見合う快適な操作感をもたらしてくれるでしょう。
ライカ共同開発のデュアルカメラにより、細部までくっきりとした美しい写真を撮影できます。
デュアルカメラは他社でもフラッグシップモデルに搭載されているため、高級機の証にもなっています。
HUAWEI P10/P10 Plusのデメリットは以下の通りです。
- 6万円~7万円の価格
- au VoLTE非対応
- 防塵・防水・おサイフケータイ非対応
- 中華スマホのセキュリティ問題
P10/P10 Plusはフラッグシップモデルということもあり、税込価格だとどちらも7万円越えと決して安い価格ではありません。
中華スマホはコストパフォーマンスの良さが売りで、高いスペックに比して価格が安いことが最大のセールスポイントでしたが、この機種の場合はこれまでの中華スマホのようなコスパの良さはありません。
もちろんスペックからすれば値段分のものはあるのですが、これまではiPhoneのようなブランド力のなさを価格で補ってきた面があったため、技術力やデザイン力といった本当の実力が試される機種と言えるでしょう。
au VoLTEはP10 liteがソフトウェアアップデートで対応することを考えると、上位モデルのP10/P10 Plusで対応していないのはマイナスといえます。
HUAWEIの他機種同様防塵や防水・おサイフケータイにも非対応です。
更に中華スマホは過去にセキュリティ問題を起こしているため、注意しておくに越したことはありません。
中華スマホのセキュリティ問題については以下の記事もご覧ください。
[clink url=”https://www.simfree-life.jp/%e4%b8%ad%e8%8f%af%e3%82%b9%e3%83%9e%e3%83%9b%e3%81%ae%e5%ae%89%e5%85%a8%e6%80%a7%e3%80%81%e3%82%bb%e3%82%ad%e3%83%a5%e3%83%aa%e3%83%86%e3%82%a3%e3%81%af%e6%9c%ac%e5%bd%93%e3%81%ab%e5%a4%a7%e4%b8%88/”]
HUAWEI P10/P10 Plusの発売日と価格
HUAWEI P10は税抜65,800円(税込71,064)、P10 Plusは税抜72,800円(税込78,624円)で6月9日発売予定です。
販売は家電量販店やネットショップ、格安SIMでは楽天モバイル、IIJmio、イオンモバイル、exiteモバイルなどで予約受付中です。
DMMモバイルではP10/P10 Plus/P10 lite発売記念キャンペーンとして最大10,000円の割引キャンペーンを行っています。
参考:DMM mobile
BIGLOBEではP10を含む対象機種の購入で3,000円のキャッシュバックキャンペーンを実施中です。
参考:BIGLOBEモバイル
NifMoではTwitterのつぶやきやフォローでP10 lite、P10 Plusが当たるキャンペーンを実施中です。
まとめ
HUAWEI P10/P10 Plusはデュアルカメラを搭載したハイエンド端末です。
au VoLTEに対応していないのは残念ですが、それ以外の部分では価格に見合った性能を発揮してくれることでしょう。
中華スマホであるということが気にならない人であれば購入を検討してもいいのではないでしょうか。
HUAWEI P10/P10 Plusは家電量販店やネットショップ、格安SIMでは以下で取り扱いを開始しています。
参考:公式サイト
・P10/P10 Plus両機種とも取り扱い
取り扱い1:楽天モバイル
取り扱い2:DMM mobile
取り扱い3:イオンモバイル
取り扱い4:IIJmio
取り扱い5:exiteモバイル
・P10のみ取り扱い
取り扱い6:mineo※6月15日より提供開始
取り扱い7:BIGLOBEモバイル
取り扱い8:LINEモバイル
取り扱い9:goo SimSeller
取り扱い10:FREETEL
・P10 Plusのみ取り扱い
取り扱い11:NifMo
2017年に入り、各社がSIMフリースマホを次々に投入した結果、その数はおよそ30機種以上にまで増えています。
色々と迷いたくない方、厳選したオススメ8機種のみを知りたい方は以下の記事をお読み下さい。
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現在発売されている格安スマホ・SIMフリースマホのまとめについては以下の記事をご覧ください。
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主な格安SIM22社のサービス比較・まとめについては以下の記事をご覧ください。
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