データ容量を使いすぎた?速度制限以外にも考えられる原因
近年、通信技術の発達に伴い、オンラインゲーム・動画など大容量なデータのやり取りをPCやスマホ上で行うことが可能になりました。このようなデータ通信で大きな容量を使うことによって心配されるのが通信回線のパンクです。このような通信回線のパンクを防ぐため、データ通信を提供する企業では月間で使用したデータ容量に応じて、通信速度を制限する「速度制限」という仕組みを導入してます。
WiMAXについては「ギガ得」といわれる料金プランを導入しており、データ容量無制限をうたっているため、このような速度制限の仕組みは無いと勘違いされがちです。ただ、「ギガ得」の料金プランでも、実際には同様の速度制限の仕組みが存在しています。
正確にいうと、WiMAXについては月間に通信を行ったデータ容量では速度制限がかかることはありません。しかし、3日間で3GB以上のデータ容量を使用した場合、速度制限がかかることになっています。したがって、WiMAXを使っていて突然通信速度が遅くなったという場合にはこの速度制限を疑う必要があります。ただ、この速度制限以外にもWiMAXの速度を低下させる要因というものが存在しています。
まず、速度制限以外でWiMAXの通信速度が低下することが考えられる要因としては、高速回線である「WiMAX2+」ではなく、旧回線と言われている「WiMAX」を使っていることも可能性として考えられます。「WiMAX2+」では下り通信の最高速度として220Mbpsの速度が出るとされています。これに対して「WiMAX」の速度は13.3Mbps程度となっています。
また、もう一つ考えられるのは自分がWiMAXを使っているエリアがWiMAXサービスの対象エリアではないということです。また、対象エリアでない場合以外でも、WiMAXの電波は高周波帯域という電波の帯域を使っているため、その特性上建物などの遮断の影響に弱いとされています。したがって、自分が現在WiMAXを使っているエリアが高層ビルなどに囲まれているエリアであったならば、エリアの問題を疑ってみるのが良いでしょう。
WiMAXの速度が遅い場合の対策
では、WiMAXの速度が遅い場合の対策についてです。基本的にはWiMAXの速度制限は翌日の13時以降の段階で3日間の合計が3GB以下になっていれば、解除されることになっています。
ただ、この速度制限で注意したいのは「ギガ得プラン」と呼ばれるデータ通信無制限プランを使っている場合、速度制限がかかっていてもyoutubeの動画視聴がスムーズに進む程度の速度は出るとされています。したがって、明らかに速度の低下を感じる場合にはそれ以外の要因を疑った方が良いかもしれません。
続いて、「WiMAX2+」ではなく、「WiMAX」を使って通信しているケースについてです。これについては現在使っているWiMAXルーターが「WiMAX2+」という通信方式に対応していない可能性があります。現在、このような旧式のWiMAXルーターから「WiMAX2+」に対応した新式のWiMAXルーターへの切り替えのキャンペーンが多くのプロバイダで行われています。それらのキャンペーンを利用してWiMAXルーターの切り替えを行うようにしましょう。
そして、最後はエリアの問題です。こちらについては自分自身が移動しない限りは解消しない問題になります。ただ、出先などであればよいですが、自宅などでWiMAXの速度が出ない場合には何らかの対策を行う必要があります。この場合にはWiMAXルーターを窓際、高いところ、障害物がないところといった場所に移動することによって速度の問題が解消される場合もあります。