WiMAXって何？契約する前に知っておきたい4つの事

WiMAXとは何か

WiMAXという言葉を聞いても、それが一体なんなのか分からない人も多いのが現状です。WiMAXとはモバイルインターネット回線の事を言い、ようするに持ち運びが可能で無線でインターネットの接続ができる回線の事です。何かのサービス名称と勘違いしてしまいそうですが、光回線と同様の通信回線の名前としてWiMAXは存在しています。

携帯電話やスマートフォンの場合は、ドコモ・au・ソフトバンクなどで提供しているモバイル回線と契約する事で4GやLTEを受信してインターネット接続をしています。WiMAXも仕組みとしてはこれと同じで、UQコミュニケーションズが持っているWiMAX回線を使ってモバイルルーターが受信します。

そしてパソコンやタブレットなどでインターネット接続をする事ができるというわけです。電波の届く範囲内であればパソコンやタブレット、スマートフォンやゲーム機などを同時にインターネットに接続する事が可能となっており、最大で10台まで接続する事ができる回線となっています。

WiMAXは基本的にモバイルルーターで受信を行うのですが、ルーターの大きさはスマートフォンと同じくらいで持ち運びもしやすく、外で快適にインターネットに接続する事が可能です。

WiMAXは名称も似ている事からWi-Fiと同じようなものと勘違いしやすいのですが全くの別物です。Wi-Fiは簡単に言ってしまえばLANケーブルを無線化してインターネットに接続する技術の事なので、モバイルインターネット回線であるWiMAXとは全く種類の違うものなのです。

WiMAXのメリット

ケーブルなしで接続できる

自宅などの固定回線でインターネット接続をしている場合は、接続する為にLANケーブルまたはモデムやルーターがないと接続する事ができませんでした。

配線もたくさんあるので、配線同士が絡んで部屋の見た目も悪くなってしまいがちだと言えます。しかしWiMAXであればスマートフォンサイズの小さなモバイルルーター1つで配線も必要ない為、部屋の見た目が悪くなる事もなくインターネットに接続する事が可能です。

発売開始当初のWiMAXモバイルルーターは形も大きく場所をとってしまっていたのですが、最近は小型化が進みよりスリムな見た目になっており部屋にあまり物を置きたくない人にはおすすめです。モバイルルーターは充電式なので充電器を置くスペースは必要ですが、ルーターの小型化によって充電器もスリムでスマートなものが増えてきています。

配線がとても簡単

光回線といった固定回線を自宅に引く場合は、申し込みからサービス利用開始までの期間が長く1ヶ月程掛かってしまう事も珍しくありません。工事を行う時には立ち合いが必要となり、面倒な事が多い印象を持っている人も多いでしょう。WiMAXの場合は配線工事を一切必要としないので、端末を購入してモバイルルーターの簡単な設定さえ行えばすぐにインターネット接続をする事が可能となっています。

外出先で長時間インターネット接続ができる

固定回線では受信できる範囲にいないとインターネットに接続する事はできませんが、持ち運びが可能なWiMAXの場合は外出先であっても通信エリアの範囲内であればどこでもインターネットを楽しむ事が可能です。スマートフォンのWi-Fi接続もWiMAX経由で接続する事が可能なので、通信速度を気にする事もなく通信料の節約に繋げる事が可能になります。

外出先でパソコンをインターネットに接続する場合スマートフォンのデザリングを使う方法もありますが、デザリングはスマートフォンの電池を激しく消耗してしまい長時間の使用は難しくなります。しかしWiMAXは1度の充電で平均約7時間の連続使用ができる為、外出先で長時間インターネット接続をする時にはとても便利です。

インターネット接続料金の節約ができる

パソコン・スマートフォン・ゲーム機など端末ごとに契約をしている人も多いようですが、そうすると当然それぞれで接続料金が発生してしまい利用料が高くなってしまう傾向にあります。WiMAXは複数の機器への接続が可能となっているので、通信回線をWiMAXのみにするとかなりの節約になります。

ゲームなど容量の大きいファイルを頻繁にダウンロードする場合は通信速度が遅くなってしまう可能性が高くなりWiMAXには向いていませんが、そうでなければWiMAX1本にしてもそこまで不便には感じないでしょう。スマートフォンのパケットプランを低額のものにしたり、パケットを解約してWiMAXだけにしてしまえば月額料金も大幅に節約する事が可能になります。

更に料金を安くしたい場合はプロバイダを利用してWiMAXを契約する事で、より月額料金が安くなる場合があります。ただし利用するプロバイダによっては料金が高くなってしま事もあるので注意が必要です。

WiMAXのデメリット

通信速度の制限がある

固定の回線では一般的な事ではありませんが、WiMAX2+の場合は混線を避けるという目的で速度制限が掛かる場合があります。ギガ放題プランであっても3日間で10GBという容量制限を超えてしまうと、通信速度に制限が掛かってしまいます。料金プランごとにその制限は変わってきますが、データ容量が少ない料金プランの方が速度制限は厳しくなっている傾向にあります。

3日間で10GBという容量制限がどの程度かというと、10GBを超えるデータ容量のファイルをダウンロードしてしまえばそれだけで超えてしまいますし、超高画質の動画視聴の場合は約1時間の視聴で指定のデータ容量を超えてしまう計算になります。

オンラインゲームや動画視聴のヘビーユーザーであれば制限されてしまう可能性が高くなってしまう為、固定回線に比べると不便な部分と言えます。速度に関しては制限以外にも通信速度が不安定になる事があるというデメリットも存在しています。利用者数が増える時間帯では通信速度が遅くなる場合や、通信できなくなってしまう事もあります。

エリアによって電波が届かない所がある

WiMAXも通信エリアをどんどん拡大してきており、以前に比べて使えるエリアはとても広くなっていると言えます。それでも光回線と比べるとまだまだカバーできていないエリアがある為、外出先によってはインターネット接続ができない可能性もあります。

東京都であっても都心から外に出ると電波が弱い地域もあるので、その点には注意が必要です。またLTE通信と比べると建物内での通信に弱い部分があり、通常であればそこまで支障はなくても地下や高いビルに挟まれた場所では電波が弱くなってしまう事もあります。

WiMAXを契約する時の注意点

WiMAXはUQコミュニケーションズ所有の回線を使用して通信を行うサービスで、UQコミュニケーションから提供されているUQ WiMAXから申し込めばプロバイダ不要で申し込む事ができます。しかしWiMAX回線を借りて提供しているプロバイダは20社以上あり、キャンペーンも各社で様々なものを提供しています。

その為そのままUQコミュニケーションズで契約する前に、様々なプロバイダと比較してお得なキャンペーンを活用した方がより安く契約する事が可能になります。プロバイダを経由しても回線自体は同じで通信速度・エリア・制限の内容など、通信に関する質はどこも同じだと言えるので比較する事が大切です。

ただしプロバイダで契約する場合には注意しておきたい点があります。キャッシュバックや各種割引制度を利用する時にプロバイダごとに条件をつけている場合が多く、ほとんどはWiMAX申し込み後に利用者がなんらかのアクションを起こさなければキャンペーンや割引を受けられない形となっています。

条件の例としては契約後に決められた日数以内にキャッシュバックを受け取る為の口座指定が必要である事や、アンケート回答をする事でキャッシュバックの対象になるといった条件です。期限以内に条件をクリアしておかないとキャッシュバックや割引を受ける事ができなくなってしまうので注意が必要です。

そしてもう1点注意が必要なのは、無料で解約できる月が決まっているという事です。これはプロバイダ経由の契約に限らずWiMAXの契約全てに言える事ですが、一般的に無料で解約できるのは契約してから25ヶ月目となっています。それ以外のタイミングで解約をすると解約金が発生してしまう為、契約をする時は慎重に会社を選んだ方が良いでしょう。