通信制限の鍵は動画
WiMAXの通信制限
WiMAXには通信制限という仕組みがあります。これは無制限プランであれ数GBのプランであれ等しく制限がかかるものなので注意しなければいけません。ただWiMAXの場合にはこうした情報は開示されていて、自分で現在の通信量をチェックする仕組みもあります。上手く運用すれば通信制限に引っかかることなく運用することができるでしょう。
通信制限の条件は「3日間の合計通信量が3GBを超える」というものです。3日で3GBというと1日当たり1GBという膨大なデータ容量を消費するような使い方をしなければいけません。一昔前であれば考えられないような使い方ですが、実は現在では簡単にこのぐらいのデータ容量を通信してしまいます。
音楽データや画像データは以前より良い品質のものが提供されていますし、何より動画というコンテンツが豊富になりました。そして動画は最も身近で最も大きなデータ量をもつ存在なのです。
動画は通信量が半端じゃない
世界的に普及している動画サイトで最高の画質である1080pの映像を見ると1分あたり21MBものデータ量を消費します。僅か1分で21MBなので10分では210MBになりますし、30分では630MBです。ふと視聴したら最後、直ぐに通信制限が訪れるでしょう。
ちなみに最高画質の映像を見続けて3GBに到達してしまうまでの時間は3000MB÷21MB(1分当たりの消費量)≒143分で、約2時間20分となります。これだけでもう通信制限はかかってしまうのです。240pでも480pでも内容は変わらないのに画質が綺麗かどうかという点だけで利用できる時間にかなりの差がついてしまいます。
240pは1分あたり3MB程度なので、3000MB÷3MB=1000分の利用が可能です。時間換算すると1000分÷60分≒16.6時間となります。1日あたり16時間÷3日≒5.3時間の視聴が可能となるのです。動画を視聴するときにはできるだけ画質を低くして利用すると良いでしょう。
他にチェックしておきたいこと
ラジオならOK
私達に馴染みの深いメディアとしてテレビやインターネットが挙げられますが、ラジオももちろん侮れません。独特の空気感がありテレビでは味わうことのできないコンテンツを楽しむことができます。現在ではラジオ聴取専用のアプリというものも開発され、アンテナを使うより遥かに高品質な音声を楽しむことができるのです。
ですがこのアプリを利用するにも通信量は必要です。では一体どのぐらいの通信量になるかというと、1時間で約30MBないし40MBというものとなります。間を取って35MBとして考え、1分あたりで換算すると35MB÷60分≒0.6MBとなるのです。3GBの制限に引っかかるまでに3000MB÷35MB≒86時間聞くことができ、3日は72時間なのでフルに視聴可能ということになります。
WiMAXにまつわる色々な点
通信制限も大事ですが、もちろんWiMAXの対応エリアや料金、通信速度といった点も注目しておきたいものです。まずエリアですが、これは携帯のLTE回線並みに普及していると考えて良いでしょう。流石に山間などの土地では対応しきれていませんが、地方都市はほとんどカバーしています。導入を考えているなら公式サイトで対応エリアかどうか確認しておくべきかもしれません。料金についてですが、これはやや安めと言えるでしょう。
無制限で4400円程度となります。携帯キャリアにおける契約内容と比較すれば安いものです。通信速度は現行サービスのWiMAX2+は下り最大220Mbps上り最大10Mbpsとなっています。220Mbpsはほとんど固定回線並みの速度なので何も不便は無いでしょう。