WiMAXはまだまだ成長中!
WiMAXの回線速度はどのくらいなの?
WiMAXサービスは無線通信でありながら圧倒的な通信速度を発揮するサービスとして有名です。WiMAXのプロバイダは複数ありますが、どのプロバイダでも通信速度は下り最大220Mbpsとなっています。これは携帯電話の回線であるLTEや3Gに比べて圧倒的に速い通信速度で、現在スマホで主流のLTEでは下り最大150Mbps、3Gに至ってはたった下り最大14.4Mbpsです。
もちろん固定回線は光回線が主流ですので比べるべくもありませんが、無線通信でありながら光回線に次ぐ速度を誇るのがWiMAXです。しかしこの220Mbpsも限界ではなく、まだまだ成長するようです。
下り最大370Mbpsで圧倒的
WiMAX本家のUQコミュニケーションズより、新型のモバイルルーター「W03」が登場しました。この機種の紹介は後程行いますが、最大の特徴は通信速度が下り最大370Mbpsを実現したことです。しかもこの通信速度はWiMAXの回線速度が上がったためではなく、WiMAXの回線と携帯回線であるLTEを重ね合わせることで実現させたという、ハイブリッドな技術が使われています。
WiMAXの220Mbps+LTEの150Mbpsでトータル370Mbpというわけです。これはDOCOMOなどが次世代回線として位置付けているPremium 4Gと同程度の速度を実現できており、DOCOMOなどは対応端末が限られていますが、WiMAXであればモバイルルーターさえ対応していれば今までのスマホやタブレットでも高速通信が可能である点が違います。
370Mbpsを使うにはどうすればいいの?
モバイルルーター「W03」を購入しよう
現在WiMAXのモバイルルーターで下り最大370Mbpsを活用できるのは、最新型の「W03」のみです。この機種は前型の「W02」に比べてバッテリー容量が増加しており、その恩恵で連続待ち受け時間が約1.5倍に増加しています。連続通信時間もノーマル設定で10.2時間、バッテリーセーブモードで12.2時間となっており、W02より2時間~3時間も増加しています。
通信速度が上がった上にタフさも増した機種ということになります。端末料金はまだ20000円程度と高いですが、プロバイダによってはキャンペーンで端末代無料のところもあり、うまく活用できれば安く端末を入手できます。
W03を使うにはオプション契約が必要
モバイルルーターをW03にしただけでは370Mbpsは使えず、LTE回線を使うための「ハイスピードプラスエリア」オプションプラン(料金:月額1050円)に加入する必要があります。また現時点では370Mbpsを使えるエリアは限られており、東京、名古屋、大阪など大都市圏の一部でしか使えません。もしこのエリアから外れた場合は、通常のWiMAXの下り最大220Mbpsとなります。
また370Mbpsを活用できる場合でも、LTEを使った通信容量が月7GBを超えると通信制限がかかります。容量が月7GBを超えてしまった場合、その月の通信速度は一気に128kbpsまで制限をかけられてしまい、通常のハイスピードモードに戻しても翌月になるまで解除されません。その為370Mbpsを活用するときには通信料に気を付ける必要があり、モバイルルーターに標準で搭載されている通信料カウンタで当月の使用量を把握しましょう。
しかしこの「ハイスピードプラスエリア」はWiMAX回線が弱い地方などでも、LTE回線が使える環境であればWiMAXで通信できる点はメリットと言えますので、通信量やエリアを考慮しながら必要な時だけハイスピードプラスエリアモードで使うとよいでしょう。
まだまだ、WiMAXは進化します
WiMAX本家のUQコミュニケーションズは、この下り最大370Mbpsを使えるエリアを順次拡大する予定で、HPにてエリア拡大情報を配信しています。しかしWiMAXの進化は370Mbpsなどには収まらず、東京オリンピックの開催される2020年には驚きの1Gbps越えを実現すると公言しています。今後どこまでWiMAXが進化していくのか注目ですね。