WiMAXの理論値は下り最大440Mbps
WiMAXの速度感を知る前にまず、理論値について知っておかないとならないでしょう。理論値というのは、あくまでも理論上はこれくらい出るというような数値になります。つまり、すべてのコンディションが整い、完璧な状態でやった時にはこれくらいの数値が出るという数値なのです。
WiMAXの場合はその理論値は440Mbpsという数値になります。すごく速いと感じるような携帯キャリアのLTEの理論値でも、75Mbpsくらいになります。そのことからも、この440Mbpsという数値がいかに速いかはなんとなく分かるでしょう。ただ、これはあくまでも最高速度はこれくらいという話なので、実際に使用してそのくらいの速度が出るとは思わない方が良いでしょう。
短距離走の自己ベストのようなもの
この理論値というのは、いうなれば短距離走の自己ベストのようなものだと言えるでしょう。短距離走の自己ベストは、あくまでも自己ベストの記録であり、いつもその記録が出るわけではありません。というよりも、その記録と同じくらいの記録が出ることなんて、ほぼないことなのではないでしょうか?
だから、いくらWiMAXの通信速度の理論値がすごく速いといっても、その数値がいつも出ることを求めるのは酷でしょう。あくまでも理論値は理論値、ただの自己ベストだと思って、一つの目安にするくらいにしておいた方が良いのです。
WiMAXやその他のものの速度を比べたいのであれば、本当に見るべきは理論値ではなく、実測です。実測とは言わずもがなで、実際にそれを使用して計測した通信速度の値になります。
ではWiMAXの実測はどのくらいか
WiMAXの440Mbpsという数値が自己ベストなのであれば、では普段WiMAXはどのくらいの通信速度で通信が出来るものなのでしょうか?WiMAXの実測は、もちろん場所によっても変わってきます。通信速度というのは、当然ながら電波が届きやすく、通信の邪魔になるものが無いところでの方が速くなるものです。
通信の邪魔になるものは郊外の方がないでしょうが、郊外では残念ながら電波が届きづらいです。だから、基本的には東京や大阪などの都市圏にいた方が実測も速くなるでしょう。なので、実測を見るならそのあたりの実測を見ていくべきです。
東京での実測はだいたい平均15Mbpsから40Mbpsくらい
では、WiMAXの東京での実測はどのくらいになるでしょうか?WiMAXの東京での実測は、だいたい平均で15Mbpsから40Mbps位になります。そのくらいに数値のバラつきがあるのは、東京の中でも数値が出やすいところとそうでないところがあるというのと、通信速度が出やすい時間帯とそれが出づらい時間帯があるからです。
基本的には、東京の中でも新宿や渋谷などの都心に近いところの方が電波が届きやすいので、新宿や渋谷の方が、品川の下の方や、あるいは杉並の奥の方、北区や足立区あたりに比べると速度が出やすいでしょう。そして、夕方から夜にかけての時間帯には、人はすごくたくさんネットを使うと言えます。
学生さんは学校が終わり暇になるからネットを使うでしょうし、働いている人も仕事を終えた帰り道や帰ってきた後にネットに触れるでしょう。だから、そのくらいの時間帯には一気に回線が混雑してしまいます。改善が混雑していけば、当然ながらネットは重たくなるので、あまりスピード感は出なくなります。
ということはそれによって、実測の数字が出づらくなるのです。そうした条件の良い時で平均40Mbpsくらい、悪い時で平均15Mbpsくらいと思っておけば間違いはないでしょう。
速度は料金プランやプロバイダでは変わらない
この実測の値は、なんとなくWiMAXの料金プランや契約するプロバイダによっても違うのではないかと考えている人は多いでしょう。でも、実際のところや料金プランやプロバイダでこの数値が変わるわけではありません。計測する度に多少は値が変わることもあるでしょうから、一見すると違うように見えるかもしれませんが、ほぼ変わりはないと言えます。
だから、WiMAXを使うのであれば、どんなプロバイダでも、ギガ放題と通常プランのどちらの料金プランであっても、基本的には実測は平均15Mbpsから40Mbpsくらいだと思っていた方が良いでしょう。
WiMAXの実測は遅いのか
WiMAXの実測の数値は平均で15Mbpsから40Mbps位になりますが、では、この数値というのはそもそも速いのでしょうか?それとも遅いのでしょうか?ただ数値だけ言われてもそれが分からないという方は多いはずです。確かに、理論値である440Mbpsという数値から見れば、かなり遅いような印象を受けるものですが、実はこのWiMAXの実測の数値というのは、全然遅くないのです。
LTEで20Mbpsくらい
それを証明するには、他のものの実測を見ていく必要があるでしょう。先にLTEに軽く触れてきたので、ここではLTEの実測と比べてみます。私たちが普段使っている携帯キャリアのLTEの実測と比べれば、WiMAXの実測が速いか遅いかはすぐに分かるでしょう。携帯キャリアのLTEは、ほとんどの人がすごく速いと感じているはずです。
そして普段使用している中でそう感じているのですから、それはLTEの実測を速いと感じているということになります。LTEの実測を速いと感じているのであれば、そのLTEの実測よりもWiMAXの実測の方が速いのであれば、WiMAXの実測はすごく速いと感じることになるということです。
LTEの実測は、実はだいたい20Mbpsくらいになります。だから、WiMAXの方が断然速いと言えるのです。もちろん場合によってはLTEよりWiMAXの方が遅くなることもありますが、WiMAXが遅いような時間や場所ではLTEだってそうなるでしょうから、基本的にはWiMAXの方が倍くらい速いと考えて良いでしょう。
何をするにもストレスがかからない程度の速さは出る
LTEで何かをする時、それにストレスを感じたことはありますでしょうか?確かにLTEにはデータ容量の容量制限があります。だからそのデータ容量の容量制限を超えてしまい、通信速度に規制がかかってしまったら、何をするにもストレスを感じてしまうでしょう。
しかし、そうしたデータ容量の問題が特にない状態のLTEで何かをする時にストレスを感じたことがあるという方はほとんどいないのではないでしょうか?それくらいにLTEの実測は速いものなのです。WiMAXはそんなLTEよりも倍くらい速いわけなのですから、まず何をしても通信速度でストレスを感じるということはないでしょう。
高画質のビデオ通話でもストレスは感じないはず
たとえば普通に動画サイトなどで映画を見る際には、だいたい5Mbpsくらいあればノーストレスで見ることが出来ます。一般的なネットの使い方で、一番重たいのはやはりそうした動画サイトでネットを見ることなのではないでしょうか?それでストレスを感じないのですから、普通の人がストレスを感じることはまずないのです。
もしそれよりも重たいデータのやり取りをあげるなら、ビデオ通話が考えられます。それも、一人対一人のビデオ通話ではなくて、数人のグループでのビデオ通話です。しかも高画質のビデオ通話を複数人で同時に行うのであれば、その時それを快適に行うためには、10Mbpsくらいの通信速度が必要になるでしょう。
ただ、WiMAXの場合は実測の平均がソレを遥に超えています。ということは、それであっても特別ストレスを感じることなく行うことが出来るのです。そんなことをする人すらほとんどいないでしょうが、そんな人でもストレスを感じることなく使用することが出来るのですから、WiMAXは、実測も速いと言ってしまって問題ないと言えるでしょう。