通信大手とのセット契約で料金が安くなることも
WiMAXは無線通信の規格の一つで、通信速度が速く、容量制限が比較的緩いことで知られています。特徴的なのは大手通信会社の通信網を利用してサービスを提供する会社が多いことです。そのため、回線や端末を提供する業者と、接続の手続きを代行するプロバイダーで契約がわかれているときがあるのです。
シェアが高いのがUQモバイルで、auなどのブランドを展開するKDDIのグループ企業になっています。WiMAXはUQモバイルなどの回線網を利用するケースが多いことから、auのスマホを利用していると加入できるスマートバリューを利用できるケースがあります。スマートバリューに加入した状態であれば、月額900円ほど通信料金を節約できるのが特徴です。
条件に該当するのであれば大幅な料金の節約につながることがあります。MVNOなどを経由して格安SIMを利用する人や、その他の大手通信会社と契約している人は対象外となりますが、利用できるものがあれば積極的に利用していった方が良いのです。契約形態によっては割引料金が若干下がることもありますが、割引があるかどうかはしっかりと確認しておくのがおすすめです。
注意したいのはプロバイダーによってはスマートバリューの割引が適用されないケースもある点です。回線提供会社の違いや、サービスを提供するプロバイダー自体の考え方の違いなどもあります。
auの契約自体がなければ最初から気にする必要はなく、WiMAXを契約する会社の格安SIMなどをセットで利用した方がお得になる場合もあります。あくまでお得な選択肢を増やす方法の一つで、絶対的に安くなるものではないのです。
WiMAXの特徴は容量制限の緩さ
WiMAXの特徴になっているのは、通信速度の速さと容量制限の緩さです。都心部など一部地域では一般的なLTEの速度よりも速い通信速度を発揮できます。注意したいのは通信速度が速ければデータ容量もそれだけ上昇してしまう点です。WiMAXでは20GB以上のデータ通信プランや無制限のプランが充実しており、費用も抑えられることが特徴となっています。
そのため、容量制限が緩いプランで契約を利用すれば、実質的に制限を気にすることなく利用できるケースが増えているのです。料金プランはエントリークラスと、無制限プランに別れていることが多くなっていますが、中間のプランや、20GB制限程度で料金自体をおさえているケースもあります。
これはプロバイダーによって異なるため、しっかりと選びたいポイントになっています。20GBはアプリのヘビーユーザーや、家でパソコンを利用して動画を楽しむなど、スマホ以外の利用や複数人の利用を前提としないと使い切ることが難しいケースがあるからです。
WiMAXは持ち運びが簡単なモバイルルーターも用意されているため、通勤時間に音楽や動画のストリーミングサービスを利用するなど、日頃からデータ通信料が多い人は検討した方が良いこともあります。スマホのデータ通信量を節約しながら、家でも高速通信を利用すると言った使い分けも可能になるのです。
家族で共有することを前提に容量制限がないプランを契約すれば、家に光回線を引くような感覚で利用することもできます。光回線の利用には工事などの手間がかかることもあるため、WiMAXのように手軽に持ち運べてすぐに使える方がメリットが大きいこともあるのです。モバイルルーターで複数のスマホを同時にネットに接続もできるため、固定回線の料金プランと比べてみるのもおすすめです。
速度制限もかなり緩くなっている
WiMAXには一般的に3日間のデータ通信量が10GBを超えた場合、一定時間通信速度に制限をかかる仕組みになっています。制限がかかる時間は午後18時から翌2時までの約8時間で、無料動画の標準画質程度であれば問題なく視聴できる通信速度は確保できます。制限がかからない時間帯は規制の影響を受けないだけでなく、3日で10GBの制限を下回れば夜間帯の通信規制も解除される仕組みになっています。
具体的に10GBのデータ通信を行うためには、超高画質の動画を7時間連続で見る程度の量になります。標準画質であれば47時間かかるため、そうそう制限に達することはないのです。家族と共有して同時に動画を見るなど、常に通信が発生する使い方をしない限りデータ容量を使い切ることはほぼないのです。
制限がかかっても夜間の速度低下を我慢すればそのまま継続して利用することが可能です。一般的なスマホの通信制限は動画を見ること自体が困難なレベルになるため、WiMAXは制限時の速度もかなり優遇されているのです。WiMAXのデータ容量の制限が緩い理由の一つに、光回線などのインターネットサービスとの競争の激しさがあげられます。
高速でデータ通信ができる媒体が増えているだけでなく、格安SIMなど大容量のデータ通信が契約できるプランも増えているのがポイントになっています。競争が激しいからこそ、サービス品質の向上が求められているのです。また、生活インフラとしてインターネット回線を確保する意味でも役立っています。
離島や山奥など、有線での通信が難しい地域も珍しくないことから、通信の品質や使いやすさを確保する必要性も高まっているのです。インターネットが生活インフラの一部になっているからこそ制限を気にすることなく使えるかは重要で、生活の品質を保つ大切な役割を果たしているのです。
古くからWiMAXを使っている場合は見直しも必要
WiMAXは手軽にインターネット通信を楽しめるのが魅力で、多くのユーザーを獲得しています。通信速度向上のための研究開発も続けられており、数年前よりもより速い速度で通信しやすくなっています。注意したいのが、WiMAXの端末が古すぎる場合は対応できる通信の範囲が異なる点です。
現在のWiMAXはLTE通信網を併用するなど高速化と同時に人口カバーエリアの拡大に力を注いでいて、状況や契約に応じて通信網の切り替えができる端末も誕生しています。そのため、古くから契約を続けている人は新しい端末への買い替えや、契約の見直しをした方が良いケースもあるのです。
契約の見直しは料金だけでなく、利用方法にも影響を与えることがあります。例えば3日間で10GBを超えた場合の通信制限が、午前2時までではなく、午後6時頃まで続いてしまうことがあるからです。この場合も回線をいったん切断すれば午後2時を過ぎてからは快適に使えるようになります。
しかし、いったん回線を切ることやルーターの電源を切ること自体が億劫になることもありえます。もし、古くからの継続利用をしている場合は、端末の電源の入れ直しで調子が回復することもありますが、通信機器は使い込むほど旧式化していくことは覚えておく必要があります。
同じプロバイダーでも契約を見直すことで割引の適用が受けられるケースもあるため、契約をそのままに使い続けることが正解とは限らないのです。WiMAXのモバイルルーターは見た目がオシャレなものが増えているだけでなく、家に設置するタイプのルーターが購入できる場合もあります。ルーターと有線でつないだ方が回線速度は安定しやすいため、用途や見た目で選んでいくのもポイントになっています。