今回も前回に引き続いてソニーモバイルさんからお借りしたXperia Z5のモニター機のカメラの評価を行います。

11月22日に出雲大社の神在祭へ参列してきたのですが、モニター期間内ということもあり、XperiaZ5とともに旅に出て見ました。

比較対象機種としてXperia Z3を使用し、両機種ともにユーザーが最も使用するであろう「プレミアムおまかせオート」モードで様々なシチュエーションでの撮影を行いました。

出雲大社の神在祭を知ったきっかけ

そもそも出雲大社の神在祭の存在を知ったのは11月7日放送の「歴史秘話ヒストリア~出雲 縁結びの旅へ!~古事記編纂1300年 神話の里の物語~」を見てのことでした。

歴史物は好きで結構面白い番組なのでちょくちょく見ています。

参考:歴史秘話ヒストリア(NHK公式)

番組によると神無月(旧暦の10月)は、全国の八百万の神が出雲大社へ集結し、出雲の地では「神有月」、その他の地域では「神無月」となるのだそうです。面白いですね。

今年の出雲大社の「神々のお集い」は、11月21日の午後7時~11月28日の午後4時までの日程で開催されます。

まず、11月21日の夜に出雲大社の西へ約1Km行った先の「稲佐の浜」で、全国の神々をお迎えする古式豊かな「神迎神事(祭)」がとり行われます。

その翌日から7日間は、出雲大社に集結した神々が男女の縁や、人と人との縁をつなぐ取り決めを行う「神在祭」の期間となり、最終日の「神等去出祭(からさでさい)」で、「おたち~おたち~」の合図でとともに八百万の神様をお見送りして解散するのが1年に1階回の「神々のお集い」の決まりとなっています。

もともと神社仏閣巡りが好きなこともあり、早速行くことにしたのですが、21日(土曜)は予想したとおり、出雲周辺で宿の空きが全く無く、「神迎神事」の参加は泣く泣くあきらめることに。

みんな考えていることは同じですね~(笑)

21日の夜中に頑張って車を走らせて、22日の早朝に出雲大社に到着し、9時からの「神在祭」に参加してやろうと計画しました。

午前8時 出雲大社に到着

良く晴れた空で天気は快晴、外気は涼しく少し肌寒いくらい。

早朝は車の混雑もまだ全然で駐車場にも余裕があります。これなら9時の神在祭に参加できそうです!

早速、出雲大社の入り口で写真撮影。

どちらも解像感の高い仕上がりですが、Xperia Z3は少し暗く青っぽい印象。Xperia Z5の写真の明るさが際立ちます。

【左】Xperia Z3:f/2、1/3200、4.6 mm、ISO 50

【右】Xperia Z5:f/2、1/1600、4.23 mm、ISO 40

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ムスビの御神像をZ5で撮影。

大国主大神の若かりし頃、修行中に日本海の荒波の向こうから「幸魂奇魂」(さきみたまくしみたま)が現れ「ムスビの大神」になったシーンです。

Xperia Z5: f/2、1/125、4.23 mm、ISO 40

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御自愛の御神像をXperia Z5で撮影。

神話で有名な大国主大神が傷ついた因幡の白ウサギに手をさしのべるシーンです。大国主大神が背負った袋の中には「人の悩みや苦難」が入っており、大国主大神が人々の身代わりになって背負ってくれているそうです。

Xperia Z5:f/2、1/250、4.23 mm、ISO 40

Z5_DSC_0144

どんどん松の並木の参道を歩いて行くと御本殿が見えて来ました。ここでも写真を1枚。

Xperia Z3の方が自然な仕上がり。Xperia Z5は広角で画角が広いですが、写真の左側がの木々が引き延ばされたようになっており、不自然な印象の絵作りにが気になります。

撮影時にスマホ本体を垂直に保つように気を付けると歪みは減ると思われます。

【左】Xperia Z3:f/2、1/320、4.6 mm、ISO 50

【右】Xperia Z5:f/2、1/320、4.23 mm、ISO 40

izumo_xperiaz3_z5

どちらも解像感は十分の仕上がり、Xperia Z3は青っぽいですね。

【左】Xperia Z3:f/2、1/320、4.6 mm、ISO 50

【右】Xperia Z5:f/2、1/320、4.23 mm、ISO 40

izumo_xperiaz3_z5_04

拝殿前で参拝待ちをします。ここまで近くに寄った撮影だと広角24mmが生きますね。

Xperia Z5の方が余裕のある構図で撮影が出来ています。全体的に青っぽいZ3と比較して、木の温もりを感じる色使いも好印象です。

でもやっぱり画面端が不自然に感じます。

izumo_xperiaz3_z5_02

荘厳な雰囲気の神在祭を堪能する

9時からの神在祭では、通常は入ることが出来ない拝殿横の八足門から中に入れてもらい、本殿の近くまで行くことが出来ました。

中に入ると神妙な面持ちでスーツを着て正装をしている方々が、ずらっと並んで長椅子に座っておられ「ちょっと場違いなところに来てしまったかも・・・」と少々面食らってしまいました。

雰囲気から察するに、全国に散らばった出雲ゆかりの末裔の方々が集結されていたようです。

この「神在祭」ですが、祭とあってもお祭り感は一切無い古式ゆかしい神事です。

宮司さんが祝詞を奏上しながら、「大国主大神」と八百万の神に祈りが捧げられ、山、川、海の産物が次々にお供えされます。

中は撮影禁止でしたが、真剣な空気の中、一人だけスマホを2台持ち替えながらパシャパシャ撮影なんて、そもそもできる雰囲気ではありませんでしたね・・・(汗)

かんたん便利になったXperia Z5の明るさ、色調補正機能

カメラモードで、下の画像の赤く丸で囲った部分をタップすると明るさ補正、色調補正のスライダーが表示されます。

モニターを確認しながら撮影画面上で直ぐに明るさや色合いを好みに調整できるのでXperia Z5のカメラは使い勝手が良く、便利になっています。

xperiaz5_camera_im

特に今回の旅では、逆光での撮影に威力を発揮しました。

写真のシチュエーションはド逆光な写真撮影にはかなり厳しいシーンですが、Xperia Z5のかんたん明るさ補正を使うと↓のとおり。

いや~いいですね。これで逆光も怖くない!いや、むしろ逆光は勝利といっていいでしょう!

【左】Xperia Z3:f/2、1/2000、4.6 mm、ISO 50

【右】Xperia Z5:f/2、1/500、4.23 mm、ISO 40【かんたん明るさ補正あり】

izumo_xperiaz3_z5_03

出雲そばを食してから須佐神社へ

出雲大社近くの「砂屋」さんで十割そば4段としょうけ飯を食しました。

薬味をのせ、そばつゆを回しかかけて、1段食べ終わったら残ったつゆをを2段目にかけて食べるのが出雲そばの流儀です。

おそばが美味しそうに撮れています。「プレミアムメシマズオート」の汚名はZ5で返上されましたね。

Xperia Z5:f/2、1/32、4.23 mm、ISO 80
Z5_DSC_0191
出雲そばを堪能して、昼過ぎ頃ともなると出雲大社の周辺は大渋滞です。

天照大神が御祭神の「日御碕神社」へ行きたかったのですがそちら方面はあまりに渋滞がひどく断念。

出雲大社から離れる方向の道は比較的に空いていたので、須佐之男命が御祭神の「須佐神社」へ進路を取ります。

午後2:30頃に須佐神社に到着。ここでZ5で1枚撮影。

Xperia Z5:f/2、1/125、4.23 mm、ISO 50

Z5_DSC_0195

現在の御本殿は戦国武将の尼子晴久の時代に建て替えられたものだそうです。

Xperia Z5:f/2、1/40、4.23 mm、ISO 40

Z5_DSC_0200

御本殿の裏手にそびえ立つ樹齢約1300年、幹の周囲が6メートル、高さ24メートルもある杉のご神木は霊験あらたかです。

Xperia Z5:f/2、1/40、4.23 mm、ISO 40

Z5_DSC_0201

須佐神社から八重垣神社へ

午後5時、素戔嗚尊と稲田姫命が御祭神の八重垣神社へ到着。縁結びに御利益があると女性に大人気のスポットです。

日が暮れてきてあたりはだんだん暗くなり始めています。

Xperia Z3はISO160に上昇し明るい写りになっています。一方、見たままの風景に忠実なXperia Z5の描写に好感を持ちました。

【左】Xperia Z3:f/2、1/32、4.6 mm、ISO 160

【右】Xperia Z5:f/2、1/32、4.23 mm、ISO 80

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奥の院の「鏡の池」、神話では大蛇の生け贄にされそうになった稲田姫命を素戔嗚尊が隠した場所だそうです。

祈祷所で購入した占いが書かれた和紙に硬貨を乗せて池に浮かべると、白い文字で占いの結果が現れます。

和紙が池の底に沈むまでの時間で、願いが叶うまでの時間が分かるのだそうで、この鏡の池の占いが女性に大人気。辺りは真っ暗にもかかわらず混雑しています。

ここで光量の少ない厳しい環境でフラッシュ撮影を敢行しました。

Xperia Z3はISO6400まで上昇。白っぽくノイジーで鑑賞に堪えない仕上がりです。一方、XperiaZ5はISO1600止まりでノイズの少ない自然な印象の写真を撮影することができました。

さすがはZ5です。暗い場所での撮影では実力差が大きく出ますね!

【左】Xperia Z3:f/2、1/8、4.6 mm、ISO 6400

【右】Xperia Z5:f/2、1/16、4.23 mm、ISO 1600

Z3_Z5_DSC_0027

まとめ

暗い場所での高感度撮影に強く、広角24mmも魅力、「かんたん明るさ、色調補正機能」も非常に便利です。

トータルで考えるとXperia Z5の進化したカメラ機能だけでも十分「買い」と言えるでしょう。

参考:Xperia Z5(ソニーモバイル公式)

Xperia Z5レビュー記事一覧

  1. ソニーの技術の粋を極めたXperia Z5【Xperiaアンバサダーミーティング】
  2. XperiaZ5を2週間テストしたレビュー基本機能評価編【Xperiaアンバサダー】
  3. XperiaZ5を2週間テストした感想-カメラ編【Xperiaアンバサダー】
  4. 庭園日本一!XperiaZ5と足立美術館へ【Xperiaアンバサダー】

SIMフリー版のXperiaの活用方のまとめは以下の記事をお読み下さい。

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2017年に入り、各社がSIMフリースマホを次々に投入した結果、その数はおよそ30機種以上にまで増えています。

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現在発売されている格安スマホ・SIMフリースマホのまとめについては以下の記事をご覧ください。

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主な格安SIM22社のサービス比較・まとめについては以下の記事をご覧ください。

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